2011年02月20日
H.A.レイ
『ひとまねこざる』
 (岩波の子どもの本)
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

ドイツ生まれの絵本作家ハンス・アウグスト・レイの「ひとまねこざる」。好奇心旺盛で、人の真似をしたがる「おさるのジョージ」が主人公の絵本。ジョージは外の世界がどんなふうになっているのか知りたくて、ある日、動物園から抜け出してしまいます。そこからはじまる冒険物語。日本では、1954年に出版されているので、小さい頃に読んで好きだった方も多いのでは。小川洋子さんも、幼稚園の本箱に入っていたこの絵本から外国の匂いを感じたそうです。そしてお気に入りの場面は、ジョージがゾウの耳をお布団にして眠るところ。久しぶりに懐かしいページを開くと、子供の頃に読んだ記憶がよみがえる1冊です。

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