2011年11月06日
曲亭馬琴『南総里見八犬伝』
 (角川ソフィア文庫 ビギナーズクラシックス)
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

11月6日は、江戸時代の作家・曲亭馬琴が亡くなった「馬琴忌」。それにちなんで代表作である「南総里見八犬伝」を取り上げました。テレビの人形劇やドラマ、映画などにもなっているこの作品。しかし実際に本を読んだことがある方は少ないのでは。それもそのはず、実は「八犬伝」は、日本の古典文学の中でも最長と言われ、106冊にもおよぶ物語。あの「源氏物語」の2倍以上もあるそうです。因縁によって結ばれた八人の若者「八犬士たち」が次第に集まりながら苦難を乗り越え、悪い奴らをやっつけるというお話。今回は、その魅力やエッセインスが味わえる角川ソフィア文庫ビギナーズ・クラシックスの「南総里見八犬伝」をテキストにしました。

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