2012年06月17日

松谷みよ子
『ちいさいモモちゃん』
 (講談社文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

発表からおよそ50年、累計600万部というベストセラー、松谷みよ子さんの「ちいさいモモちゃん」。「私はこれを読んで、小説家になった」という作家の角田光代さんをはじめ、多くの人に影響を与えた名作です。生まれたばかりのモモちゃんが、二歳になり、三歳になり、そして妹ができる。モモちゃんの成長する過程をファンタジータッチで描きながら、その中にしっかりとリアリティがあるのが魅力です。昨年の11月には、講談社文庫から文庫本のシリーズも出版されています。大人になって、自分がお母さんになって、もう一度読んでみると、あらたな発見があるのではないでしょうか?

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