2014年06月29日
『北原白秋詩集』
 (ハルキ文庫)

北原白秋が作詩した童謡というと、「雨」「赤い鳥小鳥」「からたちの花」「ペチカ」「この道」など誰もが一度は聞いたことのあるものばかり。その人の生まれた年代によってはすべて口ずさめるのではないでしょうか?小川洋子さんの心に残るのは「あわて床屋」。子供の頃に馴染んだ童謡も今回あらためて歌詩を読むと、自分が理解していた内容とは違っていたとか。しかし大人になって聞いても、絵本をめくるように心に映像が残る魅力的な童謡です。また北原白秋というと「城ヶ島の雨」や「ちゃっきり節」も有名。もちろん詩人としての作品も数多く残しています。今で言うマルチな詩人。詩にメロディが付いていることで、彼が残した作品はいつまでも愛されることでしょう。

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