2014年07月06日
『高瀬舟』
森鷗外
 (新潮文庫)

「文京区立森鷗外記念館」からお届けする7周年企画。一週目に取り上げたのは「観潮楼」で書かれた短編小説「高瀬舟」です。「高瀬舟」とは京都の高瀬川を上下する小舟。徳川時代に京都の罪人が島流しを申し渡されると罪人は高瀬舟に乗せられて大阪へ廻されます。弟殺しの罪で高瀬舟に乗せられた喜助という男。その護送として羽田庄兵衛という同心も付き添います。「高瀬舟」発表から6年後の大正11年、60歳で亡くなった森鷗外。7月9日はその命日です。「森鷗外記念館」では遺言も展示され、また命日に記念館で展覧会を観覧された方には「しおり」のプレゼントもあります。鷗外の似顔絵が描かれた「しおり」。ぜひお出かけ下さい。

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