2014年12月07日
村岡花子エッセイ集
『腹心の友たちへ』
 (河出書房新社)

「村岡花子エッセイ集 腹心の友たちへ」の最後に収められているのは「大阪の休日」という随筆です。原稿五百枚を書きあげたあと、大阪にいる娘さん家族を訪ねたことが綴られています。これが村岡さんにとって最後の原稿。その2日後の1968年(昭和43年)10月25日に亡くなられています。75年という村岡花子さんの生涯。戦争という大変な時代もありましたが、どんな時にも文学を愛し、翻訳家として信念を持って活動されていました。今あらためて村岡花子さんが手掛けられた本を手にとってみたくなります。はじめての翻訳となるマーク・トウェインの「王子と乞食」。また「赤毛のアン」の魅力も今ならさらに感じることが出来るのではないでしょうか?

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