2014年12月14日

松本清張
『点と線』
 (新潮文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

生前、歴史を題材にしたものや社会派と呼ばれる小説など数多くの作品を残した松本清張。特に推理小説は、映画やテレビドラマにもなった作品が多く、その代表作のひとつが「点と線」。昭和32年2月から1年間「旅」という雑誌に連載され、その後ベストセラーになりました。事件は福岡市にある香椎海岸で男女が亡くなっているところからはじまります。男はある汚職事件の渦中にあった官庁の課長補佐「佐山憲一」。そして女は赤坂の割烹料亭で働く「お時」。発見された現場の状況から二人は心中したと判断されますが、鳥飼重太郎という刑事が疑問を持ち、さらに警視庁の警部補である三原紀一が事件を調べるためにやってきます。

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