2015年02月08日

長編小説を読む 第二週
スタンダール『赤と黒』

 (光文社古典新訳文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

19世紀のフランスの作家スタンダールの長編小説「赤と黒」。時代は1820年代。ナポレオン失脚後のフランスが舞台です。先週お届けした上巻では、主人公のジュリヤン・ソレルが家庭教師として雇われた貴族の奥方レナール夫人と深い仲になるという内容でした。今週は下巻。ジュリヤンはレナール夫人と別れてひとりパリに向かいます。今回、彼を呼んでいるのはフランス最高の大貴族のひとりラ・モール侯爵。ジュリヤンはその秘書になり、ここでも大きな出会いをするのです。社交界の花形でもある侯爵の娘マチルド。やがて彼女はジュリヤンの子を身ごもり、しかしそれが悲劇のはじまりになっていきます。

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