2015年05月10日

岡本かの子
ちくま日本文学037
 (筑摩書房)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

「母の日」にちなんで選んだのは芸術家・岡本太郎さんの母である岡本かの子の作品。「ちくま日本文学」のシリーズで読んでみました。明治22年に生まれ、10代の頃から詩や短歌をつくるようになり、21歳で漫画家・岡本一平と結婚。翌年、長男を出産。それがのちの芸術家・岡本太郎さんです。歌人として、また仏教の研究者としても知られるようになった岡本かの子。しかし作家としてのスタートは遅く、デビューは昭和11年、47歳の時。「鶴は病みき」という小説が文壇へのデビュー作となりました。その3年後、49歳という若さで亡くなっていますが、短い作家活動の間に「鮨」「金魚撩乱」など沢山の作品を発表しています。

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