2015年05月17日

角幡唯介
『空白の五マイル』
 (集英社文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

今週取り上げたのは、探検家でノンフィクション作家でもいらっしゃる角幡唯介さんの「空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む」というノンフィクションです。チベットは、先日大きな地震の起きたネパールと国境を接する場所。実際にチベットでも地震の大きな被害があったと伝えられています。早い復興を祈るとともに、少しでもその場所に心を寄せることが出来たらと感じます。そのきっかけになってくれるのがノンフィクション。実際にその土地に降り立った人が綴った言葉を頼りに、そこに暮らす人達や自然の苛酷さを感じることができるのです。

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