2015年10月11日
『山頭火句集』
 (ちくま文庫)

種田山頭火の人生の中で最も大きな出来事は、10歳の時に体験した母の死でした。自ら井戸に身を投げた母親。その後、父親は経営していた酒造場が破産に追い込まれ消息不明に。弟も自ら命をたっています。その頃、山頭火と妻子はふるさと山口から熊本に移り住みますが、やがて妻子を残し単身上京。結局、戸籍上離婚することになります。人生の様々な苦難の中からついに出家の道を選び、放浪の旅を続けた種田山頭火。彼の念願は「偽らずに生きる」と「コロリ往生」でした。その想いを遂げるように昭和15年10月11日、自分の草庵で句会を開いたあとの早朝、心臓麻痺で呆気なく亡くなっています。辞世の句は「もりもりもりあがる雲へ歩む」。

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