2016年4月10日

ロバート・ニュートン・ペック
『豚の死なない日』
 (ハクスイUブックス)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

「全米150万人が感動したロングセラー」。本の帯にはこう綴られていました。アメリカの作家ロバート・ニュートン・ペックが1972年に発表した「豚の死なない日」。アメリカをはじめ、世界各国、日本でも読み継がれている小説です。主人公はヴァーモント州の農場で暮らす少年ロバート。4月のある日、彼は学校を抜けだして自分の家の農場が見下ろせる丘の上にいました。そこで遭遇したのは今にも子牛を産み落とそうと苦しんでいる牝のホルスタイン。近所の農家タナーさんの牛でエプロンと呼ばれています。ロバートは命がけでエプロンの出産を助け、そのお礼に可愛い子豚をもらうのです。

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