2016年10月23日

ラドヤード・キプリング
『ジャングル・ブック』
 (岩波少年文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

「少年以外すべてCG」というキャッチコピーが話題となったディズニー映画の「ジャングル・ブック」。その原作は、ノーベル文学賞作家のラドヤード・キプリングの作品です。彼が1894年とその翌年に発表した「ジャングル・ブック」とその続編には短編小説が15編収められていて、インドのジャングルを中心に、そこに棲む動物たちを主人公にした物語が綴られています。今回取り上げた岩波少年文庫の「ジャングル・ブック」には、15編の短編の中から、モウグリというオオカミに育てられた少年が出てくる8編を選んで収録。モウグリはジャングルの様々な生き物たちと関わりながらたくましく成長していきます。

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