明けましておめでとうございます。心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

2017年は縁起良く元日からお届けすることができました。取り上げたのは、詩人・大岡信さんの「折々のうた」。朝日新聞に1979年から2007年まで連載されていた人気コラムをまとめた本です。大岡信さんが短歌、俳句、川柳、現代詩、歌謡、漢詩など数ある詩歌の中から1日にひとつ選び出し解説するというもの。およそ28年続いた連載で紹介されたコラムは6762編。その中から春夏秋冬それぞれ68編を選び抜き、4巻にまとめて出版されています。今回味わったのは季節に合わせて冬編。お正月にぴったりの山部赤人の和歌「田子の浦ゆ うち出でて見れば ま白にそ 富士の高嶺に雪は降りける」も載っています。

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