2017年2月26日

斎藤隆介『モチモチの木』
 (ハルキ文庫『斎藤隆介童話集』)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

児童文学作家・斎藤隆介さんの童話「モチモチの木」。1971年に発表され、その後小学校の教科書にもよく掲載されている作品です。主人公の豆太は、峠の猟師小屋にじさまと暮らす男の子。5歳になっているのに、夜中にひとりでトイレに行けないことから臆病だと思われています。特に豆太が苦手なのは夜中の「モチモチの木」。まるで怒っているように見えるのです。しかし霜月二十日の深夜、この「モチモチの木」に灯がともると言います。勇気のある一人の子供しか見ることができないこの光景を、豆太は見ることができるのでしょうか?教科書で知ったこのお話。大人になってあらためて読むと、どんなことが心に残りますか?

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