2017年5月28日
ユーゴー
『レ・ミゼラブル(下)』
 (岩波少年文庫)

1862年にパリとベルギーのブリュッセルで同時に発売され、空前のベストセラーとなった「レ・ミゼラブル」。当時、南北戦争のさなかだったアメリカでも翻訳され、兵士たちが夢中になって読んだと言われています。またロシアの文豪トルストイもドストエフスキーも感銘を受け、画家ゴッホもパリで暮らす弟に宛てた手紙の中で「こういう書物は人の心を熱くする」と綴っています。発売から155年、今も読み継がれ、ミュージカルとしても人の心をひきつける「レ・ミゼラブル」。人間とはどういう生きものであるのかを追求し、人間の最も良き部分を描き出した作品。だからこそ時代を超えて世界中で多くの人に愛されているのではないでしょうか?

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