2017年6月11日

パトリシア・ハイスミス
『太陽がいっぱい』
 (河出文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

今回取り上げたのは、アメリカの作家パトリシア・ハイスミスの小説「太陽がいっぱい」。アラン・ドロンが主演してヒットした同名の映画は、1955年に発表されたこの小説が原作でした。映画と小説の内容は違う部分も多く、それぞれの魅力を味わってみるのもいいものです。小説の主人公はトム・リプリーという若者。彼は造船会社の経営者グリーンリーフ氏に頼まれ、イタリアに滞在したままの息子ディッキーを連れ戻しに出かけます。場所はナポリ近くの町モンジベロ。しかし連れ戻すどころか、一緒に過ごすことを楽しみ、旅にまで出かけます。旅先で起こる取り返しのつかない事件。そしてトムはその後どんな行動をとるのでしょうか?

...続きを読む