2017年8月20日
河合雅雄
『少年動物誌』
 (福音館文庫)

「椋鳥って、夜はどうしているのかな」という疑問から夜の竹やぶに入っていくというエッセイ「裏藪の生き物たち」。タヒバリを追いかけて冬の田んぼを走りまわる話。弟の道男さんと大動物園の夢をみる「魔魅動物園の死」などなど河合雅雄さんの少年時代の体験が綴られているエッセイ集「少年動物誌」。その巻末には大人になってからアフリカに行ったエピソードが掲載されています。子供の頃、病気ばかりしていた雅雄少年がなぜ大人になって動物学者になれたのか?それは少年時代に深く関わった自然の力によるところが大きいのだそうです。夏休みに子供たちが読んでも楽しいこの本は、親御さんにとって子育てのヒントにもなる1冊です。

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