心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

オランダの作家トーン・テレヘンが2014年に発表した「ハリネズミの願い」。今年の本屋大賞で「翻訳小説部門」の受賞作です。本の帯には、谷川俊太郎さん、江國香織さん、平松洋子さん、そして小川洋子さんのコメントも掲載されています。多くの作家たちに共感され、「取り越し苦労の天才、ハリネズミ君。とても他人とは思えない」と小川さんが感じた主人公は、どんなハリネズミなのでしょうか？秋の終わりが近づいてきたある日、彼はひとりぼっちで窓辺に座り外を見ていました。そこで思い立ったのが他の動物たちを招待すること。さっそく手紙を書き始めますが、誰かが訪ねてくることを想像すると、途端に不安になってしまうのです。

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