2018年5月20日

斉藤惇夫
『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』

(岩浪少年文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

70年代に人気だったテレビアニメや劇団四季のミュージカルでも親しまれている「ガンバの冒険」。斎藤惇夫さんによる童話「冒険者たち〜ガンバと15ひきの仲間」が原作です。実はこのガンバが最初に登場したのは、斎藤惇夫さんのデビュー作「グリックの冒険」という童話でした。人間に飼われているシマリスのグリックが森にあこがれて旅に出るというお話。その旅の途中でガンバというドブネズミに出会います。この物語を読んだ読者から「続きはガンバと仲間たちのお話を書いて」というリクエストがたくさん届き、それに応える形で誕生したのが「冒険者たち〜ガンバと15ひきの仲間」。1972年に出版されて以来、長く読みつがれています。

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