2023年1月22日

エヴァ・シュロス
『エヴァの震える朝 15歳の少女が
生き抜いたアウシュヴィッツ』
(朝日文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

毎年1月27日の「アウシュヴィッツが解放された日」には、その時代を生きた人々の状況や心の内が伝わってくる作品を取り上げています。今年選んだのは、エヴァ・シュロスの『エヴァの震える朝 15歳の少女が生き抜いたアウシュヴィッツ』。第二次世界大戦のさ中、ユダヤ人であるというだけで、アウシュヴィッツ強制収容所に送られてしまったエヴァと家族たち。過酷な中を生きたその記録を、戦後43年たって綴った手記です。実はエヴァの母親は、戦後『アンネの日記』のアンネ・フランクの父親と再婚。その時すでにアンネは亡くなっていますが、アンネとエヴァは義理の姉妹になっています。

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