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大学時代、この本を手に同級生の男子達が何人旅立っていったことか!旅心に火をつける、何がそこに書かれているんだろう・・・そんな疑問から、当時この本を手にとったことを思い出します。もちろん読後は、自分が女性であることが悔しくてたまりませんでしたが、たとえ男性であったとしても、沢木さんのようにその土地を深く味わえたかというと自信がありません。子供の縄跳びに加わる無邪気さ、くだらない誘惑には負けない強さ、目的のない時間を過ごせる度胸。こういった旅する才能に、26歳という年齢が加わって、沢木さんは人を旅に駆り立てる『深夜特急』という名作を生み出したのではないでしょうか。嗚呼、旅に出たくなってきました!!
(アシスタント:藤丸由華)

2009年04月19日
角田光代
『対岸の彼女』

2009年04月12日
レイチェル・カーソン
『センス・オブ・ワンダー』

2009年04月05日
森鴎外
『舞姫』

2009年03月29日
遠藤周作
『海と毒薬』

アーカイブ
二泉映月/朱昌耀(Zhu Changyao)
本の中から音楽が聞こえてきそうなシーン、香港の坂道の途中で盲目の老人がひく胡弓の音色についての描写にあわせて、伝説的盲目の芸人、阿炳が作曲した二胡の曲を。
ダイスを転がせ/ローリング・ストーンズ
DICEの単数はDIE、”死”ときづくところはクライマックスです。この曲は、「(自分が)ダイスになってころがっていくぜ!」という歌詞もあり、「転がる石に苔はつかない」“ローリングストーンズ”と、「深夜特急」の精神もあっていると思います。

積み荷のない船/井上陽水
井上陽水と沢木耕太郎は親しい友人だそうです。これは、大沢たかおさん主演で「深夜特急」がテレビドラマになったときの主題歌。「積み荷のない船」とはまるで沢木さん自身のことのようです、と小川さん。

 
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