誰もが文学遺産と認める名作『坊っちゃん』。しかし堅苦しいところも難解な部分もなく、むしろ思わず吹き出してしまうようなユーモアあふれる作品です。特に印象的なのは、“赤シャツ”“たぬき”“うらなり”“山嵐”など、あまりにも有名な、坊っちゃんが発信する珠玉のあだ名の数々。私は特に、下宿の主人の女房のことを「中学にいた時習ったウィッチ、この女房はまさにウィッチだ」と名付ける坊っちゃんに爆笑してしまいました。坊っちゃんは現代でいうなら、お笑いタレントの有吉さん・・・?今から100年以上も前に書かれたものではありますが、笑いのツボって意外に変らないのね・・・と、そんなことも発見できる1冊です。
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