メッセージ
today's topic

悪役それもあまり出番のない山椒大夫がなぜ題名になっているのか?ドラマチックなシーンに限ってサラリと書かれているのは?女中が唐突に自殺するのは?などなど謎が多い物語ですが、特に子供が苦しむ酷い話なのに、勧善懲悪な結末でないという点に一番違和感を覚えました。しかし小川さんは「どんなに酷い境遇であっても助けの手は差し伸べられ、未来は明るいもの。若い人には人生を肯定している話として、この物語を読んで欲しい」とおっしゃっていました。ただ安寿と厨子王の境遇は可哀想でならず、小川さん、「これからおうどんに山椒をかけるたび、二人を思い出して悲しくなりますねぇ」とのことでした。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2012年3月25日
ロマン・ロラン
『ベートーヴェンの
生涯』

2012年3月18日
『西行〜魂の旅路』
2012年3月11日
『名作童謡
野口雨情 100選』

2012年3月4日
北杜夫
『どくとるマンボウ
航海記』

アーカイブ
ファニー・メンデルスゾーン:ぼくの涙はあふれ出て/アンゲリカ・キルヒシュラーガー&バーバラ・ボニー
フェリックス・メンデルスゾーンの姉、ファニーの作品です。音楽の才能ある女性でしたが時代のために弟にスポットライトを譲っています。逗子王のために命を捨てる安寿を思って。
グルック:歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』より「エウリディーチェを失って」/ファン・ディエゴ・フローレス
鴎外が翻訳した唯一のオペラ「オルフェオとエウリディーチェ」からのアリア。鴎外訳は2005年に初上演され、今年再演が決定しています。

The Eyes Of Love/白鳥英美子
ヴェルディの「運命の力」の「天のマリアが」より。「山椒大夫」は安寿と厨子王の成長の物語。運命に負けなかった2人に。

 
今まで紹介した作品
当サイトは Amazonアソシエイトプログラムを利用しています。