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学生時代、武蔵野に住んでいた小川さんと、武蔵野エリア生まれの私。とはいえ独歩が描いた風景は私たちが知っている武蔵野とはまるで違い、二人とも興味津々でページをめくりました。渋谷がまだ村だった時代。今渋谷の駅前に立つとそこから見えるのは果てしなく続くコンクリートの建物群ですから、この100年の東京の変貌を改めて思い知らされます。それにしても独歩の表現の美しいこと!文学史の授業で重要ワードとして憶えただけの「ロマン主義文学」とは、こんな素敵な文学だったのかとわかりやすく教えてくれます。独歩が指南する「武蔵野の歩き方」は、人生の歩き方と同じですねと指摘した小川さんの言葉も印象的でした。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2012年8月26日
スウィフト
『ガリヴァー旅行記』

2012年8月19日
上田秋成
『雨月物語』

2012年8月12日
阿川弘之
『雲の墓標』

2012年8月5日
安部公房
『砂の女』

アーカイブ
玉川上水のワルツ/高田漣
独歩は、小金井の堤の散歩、そして武蔵野の水流についても書いています。玉川上水は多摩川から羽村で取水して小金井を通り 「四谷上水となる」と書かれている流れです。
風景/秦基博
独歩は自然と生活、人生をわかちがたく感じました。離婚して武蔵野を独りぐるぐる歩いて傷心をいやしていたのでしょうか。

恋は桃色/細野晴臣
「武蔵野に散歩する人は、道に迷うことを苦にしてはならない」と独歩のアドバイス。そこで♪ここがどこなのかどうでもいいことさ♪という曲を。狭山(ここも武蔵野)の自宅録音盤。

 
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