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ホロコーストに関連する作品を積極的にとりあげているメロディアスライブラリーですが、強制収容所の中で起きていたことの描写には、何度読んでも慣れることができません。『夜』で驚いたのは、強制収容所に収監される直前まで、ユダヤ人が通常に近い生活を送っていたという事実。日常から急転直下、死と直面するあのアウシュビッツへ送られたのかと思うと、改めてホロコーストの底なしのむごさを感じました。『夜』は残酷で悲しいシーンの連続ですが、想像を絶する恐ろしい経験をしても、それを文字にして残そう、後世へ伝えようとする作者の生き方に、“人間の強さ”という希望が見えた気がします。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2014年1月19日
『雪は天からの手紙 -
中谷宇吉郎エッセイ集』

2014年1月12日
五木寛之
『青年は荒野をめざす』

2014年1月5日
紀貫之
『土佐日記』

2013年12月29日
2013年を振り返って
『若き日の哀しみ』

アーカイブ
カディッシュ/マリー・アトガー
小説「夜」はイディッシュ語で書かれています。ラヴェルの歌曲「2つのヘブライの歌」より。ラヴェルはイディッシュ語の民謡をもとにユダヤの祈りの歌「カディッシュ」を作りました。
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 第3楽章/イツァーク・パールマン(ヴァイオリン)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ダニエル・バレンボイム(指揮)
ユダヤ人はベートーヴェンを弾くことを禁じられていたことを悲しんだ”ユリエク”に。彼が亡くなる前、主人公はこの曲を聞き、今でもベートーヴェンは悲しくて聞けません。ベートーヴェンの唯一のヴァイオリン協奏曲です。
クライン:子守歌/二村英仁(ヴァイオリン)
ギデオン・クライン(1919-1945)は、チェコの作曲家、ピアニスト。20歳でテレジンシュタット収容所に、のちアウシュビッツに移送され26歳で亡くなりました。この曲を24歳のときテレジンシュタットで作曲。二村が楽譜を発見して録音しました。
 
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