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一見、楽しいグルメ旅行記なのですが、ふとした一行に檀さんの人生の苦しみが見え隠れする作品です。例えば太宰治と新宿の夜店を歩くシーン。「なんとなく自分達の生きていることそのものに、うんざりしていたような時間であった」。この後太宰は夜店で蟹を買いその場で立喰いを始め、話は蟹のエピソードに移っていくのですが、後に自ら命を断つ太宰の心中を表現しているかのような一行です。暗い思いを抱え新宿を放浪する2人はまるで映画の1シーンのよう。「もしかしたら唐突に蟹を立喰いし始めたのは、劇的な場面をワザと作り出すための太宰の計算だったのでは?」「ははぁ〜、太宰ならやりかねませんね!」と、小川さんと2人盛り上がってしまいました。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2014年5月11日
岡ノ谷一夫
『つながりの
進化生物学』

2014年5月4日
『とりかへばや物語』
2014年4月27日
『グリム童話集(上)』
2014年4月20日
岩城けい
『さようなら、オレンジ』

アーカイブ
刈干切唄/晴海洋子
宮崎の国見岳の頂でR譲が歌ってくれた「刈干切唄」が思い出に残っているというシーンがあります。
ポルトガルの家/アマリア・ロドリゲス
ポルトガルに2年間住んでいた檀さん。質素な国民性や、さまざまな鍋料理のことが出てきました。ポルトガルの音楽、ファドの代表的なシンガーの唄で。♪ポルトガルの家には愛とパンと野菜スープ、鍋の湯気が立っていれば♪と歌っています。
海ねこと定食屋/キセル
檀さんは、高級料理より街角の店を好み、漁港の岬にあるような店にも、何度もでかけています。♪南風に追われたら北の果てに目指すのは定食屋♪というる曲です。
 
今まで紹介した作品
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