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恐ろしすぎて、特にこの数行は二度と読みたくない!そんな風に思わせられる作品に番組史上初めて出会いました。読みたくない部分、それはもちろん佐助が春琴愛しさのあまり自分の眼を針で突くという名場面ですが、私は正視に耐えずあえて数字ずつ飛ばし読み。電車で読んでいたという番組のスタッフは、気分が悪くなって途中下車したそうです。しかし考えてみれば映像でもないのにそれだけ読み手にショックを与えられるというのが、春琴抄、そして谷崎という作家の凄さ。ほとんど余白のないページを眺めているだけでなんだか怖くなってくるのも、谷崎の計算なのでしょうか・・・。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2014年12月28日
『2014年
マイ・ベストブック』

2014年12月21日
ホフマン
『クルミわりと
ネズミの王さま』

2014年12月14日
松本清張
『点と線』

2014年12月7日
村岡花子エッセイ集
『腹心の友たちへ』

アーカイブ
千鳥の歌/杉浦充
「琴がかなでるおめでたい調べ決定盤」というCDから、鳥が好きな春琴にちなんで選びました。
Sweet Surrender/Sarah McLachlan
♪私が置いてきた人生なんて何の意味もない、私が望むのはただあなたをがっかりさせないこと♪自らの目を針でついた佐助は、ああこれが本当にお師匠さまの住んでいた世界だ、と思うのでした。
美しい人/平井堅
佐助には春琴の美しさを愛しました。
 
今まで紹介した作品
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