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「福島」という地域に縁のある作家たちの作品を集めた貴重な1冊。特定のエリアをテーマとしたアンソロジーというのは番組でも初めて取り上げましたが、「難しそう」と敬遠していた作家の世界に触れるキッカケにもなり、とてもいい機会となりました。福島の個性的な風景が文字から伝わってくる短編は、どれも大変興味深かったのですが、特に『鉛の旅』は忘れられない作品に。戦時下の深刻な、心配と不安だらけの日々を「鉛色」と表現するとは!同じ色でも「ブルー」とは比較にならない重さが伝わってきて、小川さんと二人、「やはり日本語の持つ力にはぐっときますね」と唸りました。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2015年3月1日
石井桃子
『三月ひなのつき』

2015年2月22日
浅田次郎『鉄道員』
2015年2月15日
かこさとし
『からすのパンやさん』

2015年2月8日
長編小説を読む
第二週
スタンダール『赤と黒』

アーカイブ
海岸線/THE BACK HORN
「磐城七浜」に。メンバーの菅波栄純さん、松田晋二さんは福島県出身。どこかしら哀しげで、でも力強く前を向いている歌詞です。
相馬馬子唄/杉本栄一
福島の民謡です。♪朝の出掛けに どの山見ても 霧のかからぬ 山はない♪という歌詞は、「鉛の旅」で山の景色をみながら心細く旅するお母さんに。島尾敏雄、埴谷雄高も相馬にゆかりの作家です。
 
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