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呻きながら匍匐前進で読みました…。目指す向こうが見当もつかず、いつ辿り着けるかもわからなくて、途中目にする光景は不気味なものばかり。わずかな光も一切遮られたとことんマットな真っ暗闇のさらに奥!とでもいうような冒険。それでも未知の世界へ惹きつけられてしまうのはなぜなんでしょうね。自分では到底出来ない(やりたくない)冒険をマーロウに代わりにやってもらった気分ですが、それでも息絶え絶えです〜。
さて、2ヶ月間、番組と併せてこのコラムも読んで下さり、ありがとうございました。小川さんとも毎週1冊の本を挟んで楽しくお喋りしてきましたが、「ジャネットさんの最後は“闇の奥”だったのね。」とぽそっと呟かれたのが、今になってじわじわときています(笑)
(アシスタント:小山ジャネット愛子)

2016年3月20日
横光利一
『春は馬車に乗って』

2016年3月13日
ケネス・グレーアム
『たのしい川べ』

2016年3月6日
長田弘
『詩の樹の下で』

2016年2月28日
ケストナー
『点子ちゃんとアントン』

アーカイブ
ワルキューレの騎行/ワーグナー作曲、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ショルティ(指揮)
「闇の奥」は、映画『地獄の黙示録』の原作と言われています。映画の有名なサウンドトラックから。
クコンガ・ポイント 夜のポリフォニー/イトゥリの森のピグミー
京都大学の協力で1980年代にザイールで録音された「密林のポリフォニー/イトゥリ森のピグミーの音楽」というアルバムから。(ザイールは当時のコンゴの国名です)。「闇の奥」の森の奥からは先住民の動き、虫や木の葉の音、たくさんの音が聞こえます。自分からどんなに遠いところにいる人も歌っているんですね、と感慨深そうな小川さんでした。
ビウェア・オブ・ダークネス Beware of Darkness/ジョージ・ハリスン
真実は闇に隠されている、というこの小説のテーマにぴったりです、と小川さん。♪気をつけろ、君の脳裏にしつこくこびりつき精神を混乱させる思考に、夜のしじまに君をとりまく絶望の念に気をつけろ♪
 
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