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あの『小景異情』の室生犀星が書いたとはにわかに信じがたい『蜜のあわれ』。不思議で、エロチックで、なんともつかみどころのない作品なのですが、主人公の年齢が執筆した時の犀星と重なるあたりから察すると、どうやら犀星自身の願望を綴った小説のようです。ゆらゆら泳ぐ金魚を愛でているうちに、頭の中でこんなストーリーが浮かんでくるとは、やはり文豪の脳内では凡人には想像もつかないような化学反応が起きているのですね。今回映画も観たのですが、主人公の金魚を演じた二階堂ふみさんのダンスがとっても素敵で、犀星もあの世から「ふみちゃん金魚萌ぇ〜!」とか言ってそう…などと不謹慎なことを考えてしまいました。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2016年4月10日
ロバート・
ニュートン・ペック
『豚の死なない日』

2016年4月3日
芥川龍之介
『鼻』『芋粥』

2016年3月27日
ジョゼフ・コンラッド
『闇の奥』

2016年3月20日
横光利一
『春は馬車に乗って』

アーカイブ
Dance With Me/Canaco
映画『蜜のあわれ』公式イメージソングです。<赤子>と<田村ゆりこ>のシーンではこの曲のインストルメンタルも流れます。
モア・ジュ・ジュー/ブリジット・バルドー
小説「蜜のあわれ」で、老作家はブリジット・バルドーの映画「殿方ごめんあそばせ」を見て、またまた”お尻好き”トークを展開しています。この小説にフランス語があいますね、と小川さん。歌の内容は♪私の遊びは頬と頬をくっつける遊び。あなたの頬と遊びたい♪
赤い金魚/小泉今日子
小説「蜜のあわれ」にぴったりの曲は、小泉今日子さん作詞です。♪あの娘が家に来て、僕のことみてる。赤い赤い金魚、水の泡のように切ないキスをした♪
 
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