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先日取り上げた『折々のうた〜夏』に芥川の句が載っていて、「芥川が生涯に作った句は約六百句」という大岡信さんの解説に度肝を抜かれた小川さんと私。画才も相当なもので、いかにもササッと描いた風のスタイリッシュな河童の絵を見て、その多方面に渡る才能にさらに舌を巻きました。さて今回小川さんが持ってきた『河童』の本は、「大学生の頃に使っていた本みたいで、中から授業のメモが出てきました」。そこに書かれていたのは《生まれるという絶対的な義務に対する嫌味》。さすが、後の芥川賞作家は大学生の頃から作品のの意図の汲み取りが秀逸ですね。かたやアラフォーのワタクシ、河童の出産シーンについては「面白いなぁ〜」という感想しかありませんでした。とほほ・・・。

(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2017年6月11日
パトリシア・ハイスミス
『太陽がいっぱい』

2017年6月4日
大岡信
『折々のうた(夏)』

2017年5月28日
ユーゴー
『レ・ミゼラブル(下)』

2017年5月21日
ユーゴー
『レ・ミゼラブル(上)』

アーカイブ
ゆりかごのそばで/バーバラ・ボニー(ソプラノ)
芥川龍之介は柳兼子の歌うこの曲のSP盤をもっていたそうです。河童の詩人トックが死んだとき、主人公はトックの幼い子をあやして涙を流しました。
ヤング・アット・ハート/フランク・シナトラ
河童の国から脱出するために主人公が訪ねた河童は115-6歳、若返りの運命にあり幸せでした。♪心が無邪気なら君にだってチャンスはあるさ。もし君が105歳まで生きられたとして人生から何を得られるか考えてごらん・・♪という歌詞です。
 
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