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被爆した直後も仕事の取引に駆けずり回ったり、非常時なのに働いていないからと食べ物をもらうことを躊躇したりするような、真面目で正しく生きている人を襲った原爆という悲劇。ページを捲る手が怯えるほどショッキングなシーンの連続ですが、戦争になると市井の人々に何が起こるのか知るためにも、今こそ読むべき1冊だと感じました。そしてもう一つ心に残ったのは、日記を書くということ。『黒い雨』にはいくつかの日記が出てきて、それぞれが書いた人自身にも、他人にも大変な力を発揮します。「書き残していないと忘れてしまって、色々な出来事が無かったことになってしまいますからね」と小川さん。考えてみるともったいない毎日を過ごしているのかも。私も矢須子さんに倣って5行日記つけようかな。

(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2017年7月30日
マイ・ベスト・ブック10years
2017年7月23日
池澤夏樹
『近現代詩歌』

2017年7月16日
池澤夏樹
『静かな大地』

2017年7月9日
萱野茂
『アイヌの昔話 ひとつぶのサッチポロ』

アーカイブ
原爆小景より「水ヲ下サイ」/林光 作曲
広島で被爆した体験を作品に残した詩人・原民喜の詩に、作曲家・林光が曲を付けた合唱曲です。
一本の鉛筆/美空ひばり
1974年の広島平和音楽祭出演のために作られた曲です。♪一本の鉛筆があれば、戦争やいやだと/8月6日の朝と/人間の命と書く♪という松山善三の歌詞です。「重松もシゲコも一生懸命日記を清書します。記憶をうけついでいくためには1本の鉛筆が重要な役割をします。」と小川さん。
 
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