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いくらかわいいとはいえ、自分がこもって執筆活動に励んでいる茶屋に押しかけてきた弟子(太宰)に、隣室での滞在を許可するとは・・・。あの優しい小川さんでも「書く時はなるべく周りに知り合いはいて欲しくない」というぐらいですから、井伏鱒二、とてつもなく面倒見の良い人間だったようです。そんな文豪ふたりの微笑ましい関係も垣間見えるこの短編。さりげなく井伏が「放屁なされた」シーンでは思わず目が止まってしまいましたが、『富嶽百景』が世に出たあと井伏から太宰に「あの時断じて放屁してない」という抗議?訂正?の手紙が届いたんだとか。優しい井伏もそこだけは譲れなかった模様です。

(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2017年10月8日
エドワード・ゴーリー
『うろんな客』

2017年10月1日
萩原朔太郎
『月に吠える』

2017年9月24日
大崎善生
『聖の青春』

2017年9月17日
佐藤愛子
『戦いすんで日が暮れて』

アーカイブ
富士/ユニコーン
♪坂道を上り詰めて、そこは空の入り口。山影にまき散らした遠い遠い瞬き♪奥田民生さんがボーカルのユニコーン。これは阿部義晴さんの作詞作曲です。
金剛石/ダークダックス
甲府のお見合いから帰ってきて主人公がうたう唱歌です。
まだ生きている/ゆらゆら帝国
苦悩を乗り越えて、結婚を決意する女性と出会い、茶屋の娘さんに応援され、さまざまなできごとに生きていることを実感していた若き太宰に。
 
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