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感受性豊かな天才作家が、自然豊かな場所で生を受け、そこで育ったからこそ誕生した奇跡の文学『博物誌』。日本で暮らす私たちにもおなじみの動物が沢山出てきますが、「この生き物をそんな風に表現するとは!」と驚くことばかり。文学遺産を生む作家の目はやはり特別ですね。ちなみに小川さんは「もろくて、からだの取りはずしがきく」とルナールに表現された“ばった”について、「子どもの頃、ばったやかまきりをいじって、足が何度ももげちゃったのを思い出します・・・」と反省しきり。私も、バラの木がえりまきにしていると美しい言葉で綴られた“毛虫”を、子ども時代意味もなくよく木から落としたなぁと猛省しています。

(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2018年03月11日
沼田真佑「影裏」
2018年03月04日
エリック・カール「はらぺこあおむし」
2018年02月25日
夏目漱石「吾輩は猫である」第二週
2018年02月18日
夏目漱石「吾輩は猫である」第一週

アーカイブ
『映像(イマージュ)』 第1集より 「水に映る影」/ドビュッシー作曲、ジャック・ルヴィエ(ピアノ)
最初の章は「物の姿の狩人」。「物の姿」に”イマージュ”とルビがふられています。ドビュッシーも「イマージュ」という作品を作って有名です。「博物誌」の10年後、1904年から1905年に作曲されました。ルナールもこの章に河の水の姿を描いています。
『博物誌』より「ほろほろ鳥」/ラヴェル作曲、ナタリー・シュトゥッツマン(アルト)
ラヴェル(1875−1937)はルナールの「博物誌」をそのまま歌詞にして歌曲集をつくりました。「ほろほろ鳥」とは・・「頭を青く染め、肉垂をぴくぴくさせ、軍隊ずきのこの鳥は朝から晩までぷりぷりしている」「ひっきりなしに、刀の切っ先みたいに空気をつんざく耳ざわりな鳴き声をあげている」
/イベット・ジロー
シャンソン。この歌は、若者が蛙と出会い、お金や栄光がほしいという願い事をかなえてくれて、最後に愛を望むと蛙がすてきな女の子になる、という歌詞です。
 
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