• 2017
  • 05
  • 28

あなたの映画ベスト3を大募集!

リスナーの皆さんから寄せられた映画ベスト3をご紹介します。

−マツケンさん(長野県・男性)さんの映画ベスト3−
こんにちは。僕のオススメ映画は、これから夏に向けて見てほしい作品です。

1位 デイアフタートゥモロー
2位 岳 -ガク-
3位 クリフハンガー


「見てるだけで思わずこごえてしまいそうな寒い映画」のベスト3。
夏に見たらきっと涼しくなる事間違いなし♪


マツケンさん、ありがとうございました!
笹本さんも『クリフハンガー』は冒頭の綱渡りシーンが強烈な印象に残っている1本だそうです。
当シネマテークでは、こんな「あなたの映画ベスト3」を大募集中です。ぜひ

コチラ

からお送り下さい。

野口健
こんにちは、登山家の野口健です。今日は僕が選んだ「山で実際に起きたことで、死から生きることを感じる映画ベスト3」をご紹介します。

※ 野口健さんの新刊『震災が起きた後で死なないために「避難所にテント村」という選択肢』全国書店にて発売中!



『植村直己物語』

製作:1986年(日本) 監督:佐藤純弥
出演:西田敏行/倍賞千恵子/ほか


僕は高校へ入った直後に喧嘩をして停学になったんですが、その時にフラッと入った本屋さんで、たまたま植村直己さんの本を手に取ったんです。そして「こんな僕でも植村さんのようにひとつのことをコツコツとやれば何かできるんじゃないか」と思って山の世界に入りました。ちょうどそんな時期に公開されたのがこの映画です。
植村さんを演じているのは西田敏行さんで、西田さん自身が実際にグリーンランドや北極など世界中へ行ってロケをしています。エベレストのクレバスにはしごを掛けてを渡るシーンも現地で撮影していますし、撮影隊はエベレストの登頂にも成功しています。本当の冒険をしながら作った映画で、映し出される映像はとてもリアルです。
後に植村さんの奥様にお会いする機会があって「あの映画どうでした?」と伺ったら「もうまんまだから恥ずかしかった」と仰っていました。不器用な植村さんがガムシャラに生きる姿に勇気をもらった映画です。

『八甲田山』

製作:1977年(日本) 監督:森谷司郎
出演:高倉健/北大路欣也/ほか


この映画は日露戦争の前にシベリアでの戦いに備えて、軍が冬の八甲田山で訓練をした実話を基にしています。八甲田山は青森の山で、高くそびえるというよりも大きく広がっている山です。そこに2つの部隊がそれぞれ反対側から入って、行き違いながら八甲田山を横断する予定でした。
ところが冬の八甲田山は風が強烈で、ホワイトアウトで方向が分からなくなってしまうんです。そして道が分からなくなった部隊は同じ所をグルグルと回ってしまい、210人中199人が亡くなるという登山史でも最大級の遭難事件を描いています。
僕が驚かされたのはそのリアルさ。兵隊役の皆さんの頬がどう見ても本物の凍傷なんです。後で映画評論家の方に教えてもらったのですが、吹雪の中で何日も撮影したので本物の凍傷だったそうですね。過酷な撮影に脱走する人もいたそうで、「今だったらあの撮影は問題になる」と言ってました。
でも、それくらいギリギリの撮影をしたこの映画の映像は圧巻です。そして経験豊富な現場の責任者よりも階級だけは高い素人の判断に従わざるをえないことの怖さも身に染みます。

エベレスト

『エベレスト 3D』

製作:2015年(アメリカ) 監督:バルタザール・コルマウクル
出演:ジェイソン・クラーク/ジョシュ・ブローリン/ほか


この映画は1996年にエベレストに行った登山隊の話なんですが、メンバーが公募だったので、実は僕も参加を申し込んでいたんです。ところが1万ドルの頭金も払ったのに、なぜか「行きたくない」という気持ちが日に日に強くなり、結局、僕は参加を取り止めてしまいました。
日本人では難波康子さんが参加したこの登山隊は登頂に成功し、そのニュースが日本でも流れました。ところが翌日に「下山中に大量遭難」の一報が。残念ながら難波さんも帰ってくることができませんでした。そのエベレスト登山隊の遭難事件を題材にしたのがこの映画で、難波さん役の俳優さんもいます。
よく山岳映画で仲間の滑落に「大丈夫かー!」と叫ぶシーンがありますが、この映画の主人公はチラッと見るだけで、何事もなかったかのように下山を開始します。これは本当にリアルで、8000mを越えた世界では自分のことに精一杯なので喜んだり悲しんだりする余裕はないんです。まるでドキュメンタリーのようなリアルさに、この映画を観た夜はずっと封印していた喪った仲間たちへの想いが溢れ出して一睡もできませんでした。「観なきゃ良かった」と思ったくらいです(苦笑)。
−皆さんからのご感想−
三宅裕司
こんにちは、三宅裕司です。本日は「私の人生に影響を与えたコメディ映画ベスト3」をご紹介させていただきます。

※ 三宅裕司さんが構成・演出を手掛ける喜劇、熱海五郎一座『消えた目撃者と悩ましい遺産』は6/2(金)から新橋演舞場にて!



『底抜け大学教授』

製作:1962年(アメリカ) 監督:ジェリー・ルイス
出演:ジェリー・ルイス/ステラ・スティーヴンス/ほか


ジェリー・ルイスというコメディアンがアメリカにいるんですけど、中学時代、私はジェリー・ルイスの大ファンでした。そのジェリー・ルイスの最高傑作がこの映画です。非常に不細工な大学教授が、自分の作った薬で二枚目になって、生徒を口説くお話です。
−映画監督の馬場康夫さんが解説−
この映画は1950年代の喜劇王、ジェリー・ルイスの監督・主演作品。1990年代にエディ・マーフィ主演の『ナッティ・プロフェッサー』でリメイクもされています。
ジェリー・ルイスは日本ではあまり評価が高くなかった人で、どちらかと言えば「底抜けコンビ」を組んだ相方のディーン・マーティンの方が人気でした。日本人の目から見ると「メチャクチャやってるだけ」と映ってしまうのかもしれません。
でも、この『底抜け大学教授』はシンプルに楽しめます。科学者が薬を飲んだら、ものすごい火花や煙が舞い上がって、どんな怪物になるのかと思いきや、すごい二枚目になってしまったり。さすがに時代を感じさせるギャグもありますが、僕も大好きな映画です。


『ヤング・フランケンシュタイン』

製作:1974年(アメリカ) 監督:メル・ブルックス
出演:ジーン・ワイルダー/ピーター・ボイル/ほか


タイトルから想像できると思いますが、この映画は恐怖映画の名作『フランケンシュタイン』のパロディです。フランケンシュタインの遠い孫くらいにあたる人がこっそりフランケンシュタインを蘇らせてしまうんですが、ちょっとおバカな脳を入れてしまいます。
−映画監督の馬場康夫さんが解説−
この映画は1931年の大ヒット作『フランケンシュタイン』のパロディ。よく勘違いされていますが、フランケンシュタインというは怪物を創り出した博士の名前で、怪物は単純に「モンスター」です。その博士の孫がお祖父さんの屋敷を相続して、死者を蘇生する実験も引き継いでしまいます。
昔はみんなが同じモノを観たり読んだりしていたので、パロディというジャンルが成り立っていました。『フランケンシュタイン』だって、この映画が公開された当時は、1931年のオリジナル版をアメリカ人ならほぼ全員が観ていたでしょう。そんな共通の体験が少なくなった現代では、パロディという笑いが成り立ちにくいんです。それでもこの映画はあちこちにヴォードヴィルや寄席芸のようなギャグが散りばめられているので、そういうところは今観ても楽しめると思います。


『トップ・シークレット』

製作:1984年(アメリカ)
監督:ジム・エイブラハムズ/デヴィッド・ザッカー/ジェリー・ザッカー
出演:ヴァル・キルマー/ルーシー・ガタリッジ/ほか


これは特殊メイクや映像的な遠近法、VTRの逆回しなど、映像ギャグ満載の映画です。たとえば、映像的に手前の方で大写しになっている電話が鳴るのですが、遠くから人が電話を取りに来ると本当に大きな受話器だったり。こんな映像ギャグをたっぷりとお楽しみいただけます。
−映画監督の馬場康夫さんが解説−
この映画を撮った3人の監督は子供の頃から一緒にコメディ映画を撮ってきた幼なじみ同士で、『裸の銃を持つ男』なども手掛けています。ジェリー・ザッカーは後に『ゴースト/ニューヨークの幻』を撮ったことでも知られていますね。
ストーリーは、ヴァル・キルマー扮するロック歌手が東西冷戦時代の東ドイツで開かれる音楽祭に招かれ、スパイの争いに巻き込まれていくお話。80年代のこの映画になると昔ながらの喜劇王ではなく、普通の俳優が演じるコメディ作品になっています。ギャグの多くはビジュアル的で、おそらくその辺は今の若い世代でも楽しめるのではないでしょうか。
パロディもたくさん盛り込まれていますが、大ざっぱな「スパイ映画のパロディ」だったりするので、観ている方も「まあ、そんなモノがあるんだろうな」と思えます。そういえば『ヤング・フランケンシュタイン』が元ネタだろうというギャグもありました。そんなところに、アメリカでは前の世代をちゃんと勉強してコメディ作品を作っていることが窺われる映画です。


■ 馬場康夫(ばば・やすお)
1954年生まれ。映画監督、ホイチョイ・プロダクションズ代表取締役社長。監督作に『私をスキーに連れてって』『メッセンジャー』『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』など。著書『エンタメの夜明け』や、AKB48「翼はいらない」のミュージックビデオも手掛ける。
−皆さんからのご感想−
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