• 2017
  • 09
  • 17

あなたの映画ベスト3を大募集!

皆さんから寄せられた映画ベスト3をご紹介します。

−ジャンリュック・ピカードさん(埼玉県・男性)の映画ベスト3−
こんにちは。
何度も見た映画ベスト3でもあります。
『ゴッドファーザー』『大脱走』『ひまわり』です。
何度も何度も見てしまいます。特に『大脱走』でリチャード・アッテンボローさんが逃げるシーンで、フランス語とドイツ語を上手に話すシーンは何度も見ても飽きません。


ジャンリュック・ピカードさん、ありがとうございました!

当シネマテークでは、こんな「あなたの映画ベスト3」を大募集中です。
メッセージをお寄せ下さった方から抽選で毎週3名様に番組特製のポップコーンマシン、マグカップ、ネックピローの「自宅で映画鑑賞ベスト3セット」をプレゼントしています。ぜひ

コチラの応募フォーム

からメッセージをお送り下さい。


竹中直人
こんにちは、俳優の竹中直人です。今日は「ロマンチックで切ない映画ベスト3」を選んだのでご紹介します。

★ 竹中直人さんが出演するテレビ朝日帯ドラマシアター『トットちゃん!』10月スタート!



『イマジン』

製作:2012年(ポーランド/ポルトガル/フランス/イギリス)
監督:アンジェイ・ヤキモフスキ
出演:エドワード・ホッグ/アレクサンドラ・マリア・ララ/ほか


この映画の舞台は盲学校。生徒と同じく目の見えない先生が赴任してきて、生徒に「歩くときに杖を持つな」と言います。それが問題になって先生は学校を追放されるのですが、生徒たちは杖をつかずに美しいリスボンの町を歩くんです。
映像のみならず音の設計も素晴らしく、風の音、ドアを開ける音、人々のささやき、石畳を歩く靴音、ちょっとした段差を降りる足音、喫茶店で食器が触れ合う音、すれ違う人同士が瞬間的に感じる風……耳でモノを感じている人たちの物語が、あらゆる音で綴られます。映画音楽はほとんどなく、音が音楽になっているんです。美しい映像を見ていたいのと、音に耳を澄ませていたい気持ちで、完全に釘付けになります。
そして先生はある少女に自分が見てきた物語を聞かせます。それがたまらなく切なくて、胸が苦しくなるんです。他の先生たちはその話が嘘だと言います。ところが……というお話。こうして話していても胸が苦しくてうまく話せません。匂いも感じるようなこの映画は、ぜひご覧になって下さい。

『あの日のように抱きしめて』

製作:2014年(ドイツ) 監督:クリスティアン・ペッツォルト
出演:ニーナ・ホス/ロナルト・ツェアフェルト/ほか


この映画は第二次世界大戦時のドイツのお話。強制収容所に入れられたジャズシンガーの女性がひどい暴力によって顔を潰されてしまいます。それで顔を整形して、愛する男性を探すんです。
ふたりは再会しますが、彼は彼女が強制収容所で死んでしまったと思っているので、彼女が彼女であることに気付きません。はたして彼女は彼女として彼に気づいてもらおうとするのか、それとも別の女として彼と接触を持とうとするのか、選択を迫られます。しかし彼はある時から、彼女が自分の愛した女性にどこか似ていると思いだすんです。そして、ジャズのスタンダードナンバー《Speak Low》が鍵になって……というお話。本当に切ない映画です。
この映画も風の音や自転車のベルなど、風の表現が素晴らしいんです。極めつけは戦争で朽ち果てた夜の町に鳴り響く彼女の足音の切なさ。それを感じるだけでも観ていただきたい映画です。

『ブレードランナー』

製作:1982年(アメリカ) 監督:リドリー・スコット
出演:ハリソン・フォード/ルトガー・ハウアー/ほか


まだCGもなかった時代に作られたこの映画は、いま観ても圧倒的に素晴らしく、この秋に公開される続編が待ちきれません。
物語は人間そっくりに作られたレプリカント(人造人間)のお話。寿命が定められた彼らは、もっと長生きさせて欲しいと望むんです。でも人造人間は感情を持つことも許されていません。子供の頃からの記憶もなく、いきなり大人として生まれているので、自分たちで物語を作って記憶を埋めようとします。
そしてレプリカントたちは暴動を起こします。彼らは人間そっくりなので、誰がレプリカントなのか普通は見分けがつきません。その見分けがつくのがブレードランナーと呼ばれる捜査官で、ハリソン・フォード演じるブレードランナーがレプリカントを射殺していきます。
酸性雨が降る荒廃したロサンゼルスで、自分の死を感じたレプリカントが静かに語る物語はひたすらに切ないものでした。さらにハリソン・フォードが女性のレプリカントに惹かれ、キスも知らないレプリカントに恋を教えるのも切ないんです。
マニアの間では有名な映画ですが、若い人には観ていないという人も多いと思います。古さを感じさせない映画なので、ぜひご覧になって下さい。
−皆さんからのご感想−
土屋太鳳
こんにちは、女優の土屋太鳳です。私の「生きていることの喜びを抱きしめたくなる映画ベスト3」はこの3本です!

★ 土屋太鳳さん主演の映画『トリガール!』、9月1日公開!


★ 映画『トリガール!』の公式Twitterはこちら!



『最強のふたり』

製作:2011年(フランス)
監督:エリック・トレダノ/オリヴィエ・ナカシュ
出演:フランソワ・クリュゼ/オマール・シー/ほか


素敵な場面がたくさんある映画ですが、やはりなんと言っても素晴らしいのはラストシーン。「俺はランチに残らないけど安心して。デートの相手が来るから」というドリスの言葉に、その後のすべての出来事やすべての愛情が込められていて、本当に素敵だなと思いました。そしてエンドロールに入るとこの映画のモデルになった実在の2人の写真が映し出されるのですが、まさに人生の歓びと深さに満ちていて「明日も踏ん張ろう!」と思えます。
−映画ジャーナリストの若林ゆりさんが解説−
タイトルの「ふたり」とは、首から下が麻痺して動かなくなってしまった大金持ちのフィリップと、介護人としてその世話をすることになったスラム育ちのドリス。育ちも音楽の趣味も性格も年齢もすべて正反対な二人が、お互いを知ることで世界を広げていく痛快ヒューマンコメディがこの映画です。
実話をベースにしているのですが、すごく笑えます。泣ける部分もお涙頂戴な雰囲気はまったくなく、ゲラゲラ笑いながらポロポロと涙が出てくるようなタイプの映画ですね。
そして何よりドリスを演じたオマール・シーが魅力的です。監督が以前から彼のことを知っていて、そのキャラクターを活かすために当て書きしているのですが、目も口も鼻も大きくて天真爛漫な笑顔をするオマール・シーに誰もが惹かれます。どんなに失礼なことを言っても絶対に憎めないキャラクターは本当に痛快です。


『サウンド・オブ・ミュージック』

製作:1964年(アメリカ) 監督:ロバート・ワイズ
出演:ジュリー・アンドリュース/クリストファー・プラマー/ほか


戦争によって不穏な空気になっていくところから、マリアたち一家が亡命を計画しつつ、音楽祭への参加、そしてラストまで、ものすごい映画だと思います。心を掴まれる場面はたくさんあるのですが、長女のリーズルと恋をしていたはずのロルフがオーストリア・ナチス党の親衛隊員としてマリアやリーズルに銃を向ける場面や、マリアたちを逃がすために修道女たちがこっそりと追っ手の車を壊す場面などは、何度見ても心に刺さったりホッとしたりします。そしてラストの広々とした山の風景は、自由に生きていることの素晴らしさを実感させてくれました。
−映画ジャーナリストの若林ゆりさんが解説−
誰もが知っている名作中の名作ミュージカル。リチャード・ロジャース&オスカー・ハマースタイン2世という作詞作曲コンビが作ったブロードウェイミュージカルが原作で、ベースは実話ですが、あくまで舞台版を『ウエスト・サイド物語』のロバート・ワイズ監督が映画化したという作品です。
皆さんの印象に残るのは陽気なミュージカルシーンだったりしますが、実はドラマもよく出来ていて、脚本家のアーネスト・レーマンが映画向けにうまくアダプトしているのに驚かされます。たとえば太鳳さんが挙げた修道女のシーンはレーマンのアイデアなので舞台版にはありません。それから《私のお気に入り》を歌うシーンも、舞台版では修道院の院長とマリアが歌っているんです。それを映画版では嵐の夜にマリアと子供たちが歌って互いに打ち解けるきっかけに変えています。
さらに、トラップ一家が修道院に隠れているところを見つけるシーンに至っては、舞台版ではロルフが「ここには誰もおりません!」と叫んで一家を逃がすんです。しかし映画版では逆にロルフが上官を呼び、一家は修道女に助けられる……という映画的なサスペンスに繋げています。


『ステラ』

製作:1990年(アメリカ) 監督:ジョン・アーマン
出演:ベット・ミドラー/トリニ・アルバラード/ほか


これは他の映画にはない何とも言えない感動を味わった作品です。ラストシーンでベット・ミドラー演じるシングルマザーが窓の外から娘の結婚式をそっと見ているのですが、お母さんとは分からない格好をしているので警備員に止められます。その時の「お願い、もう少しだけ見せてちょうだい!ヴェールを上げてキスする顔を見たいの!」というセリフは衝撃的なほど無償の愛情に溢れていて、忘れられない映画です。
−映画ジャーナリストの若林ゆりさんが解説−
これは「母もの」と呼ばれるジャンルの作品で、母の愛をテーマに「泣かせる」ことに特化した映画です。これを見て泣かない人はまずいないと思います。
主人公は場末の店でバーテンダーとして働く女性ステラ。彼女はエリート医学生のスティーブンと出会って惹かれ合います。二人はちょっとした関係で終わるつもりだったのですが子供ができてしまい、互いに水と油の関係であることは分かっているので、ステラは女手一つで娘を育てることに。しかし娘のジェニーが成長すると、やがて父親の上流階級に憧れを抱くようになり、品も教養もないステラは娘の幸せを願って身を引きます。そして太鳳さんが仰っていたラストで、娘の結婚式をこっそり見守り涙を流す……という物語です。
ラストシーンのステラが卑屈な雰囲気にならないのは、彼女が涙を流しながらもすごく満足げな笑顔をしているからだと思います。身分の違いで身を引くという設定はちょっと古い感じもしますが、ステラの無償の愛が胸に迫るのでまったく気になりません。
ベット・ミドラーのキャラクターをうまく活かしたステラは、ガハガハと笑う開けっぴろげでチャーミングな女性なんですが、その一方で娘が「ちょっと恥ずかしい」と思ってしまう気持ちも分かります。そして自立した女性としてプライドも持っていて、自分の生き方は変えられないけれど娘のためならなんでもやる……そんな女性像が魅力的な映画です。



若林ゆり
■ 若林ゆり(わかばやし・ゆり)
映画ジャーナリスト。女性誌の編集を経て映画雑誌「PREMIERE」の編集を手がけ、1995年よりフリーランスの映画ジャーナリスト/ライター/編集者/演劇ライターとして活動。雑誌では「GINGER」「週刊女性」などに寄稿する。ブラッド・ピットの通称「ブラピ」を発明した張本人でもある。
−皆さんからのご感想−

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