• 2017
  • 09
  • 24

たくさんの映画ベスト3ありがとうございました!

皆さんから本当にたくさんの「映画ベスト3」をお寄せいただき、心より感謝申し上げます。
最後に、今週寄せられた映画ベスト3をご紹介させていただきます。

−ふたごママさん(兵庫県・女性)の映画ベスト3−
『ニュー・シネマ・パラダイス』
この映画でジャック・ペランのファンになりました。渋くて最高。
テーマ曲が流れると映画を思い出してついつい涙がこぼれます。
『ロシュフォールの恋人たち』
とにかくカラフルでお洒落です。
若い頃のジャック・ペランを見つけて”ナイスガイ!”とニンマリしてしまいました。
『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』
何と言っても盲目役のアル・パチーノが女性と踊るタンゴのダンスが最高。
クリス・オドネルも誠実な役でファンになりました。


ふたごママさん、そしてベスト3を寄せて下さった皆様、ありがとうございました!
それでは、これからも皆さんが素敵な映画と出会えることを祈って “Bonne Projection!”

松下奈緒
こんにちは、女優の松下奈緒です。今日は「何度も何度も観た映画ベスト3」をご紹介します。

★ 松下奈緒さんが出演するテレビ朝日帯ドラマシアター『トットちゃん!』10月2日スタート!



『太陽がいっぱい』

製作:1960年(フランス・イタリア) 監督:ルネ・クレマン
出演:アラン・ドロン/マリー・ラフォレ/ほか


この映画が好きと言うとみんなに「古い映画なのになんで?」と言われますが、実は父親がアラン・ドロンを好きで「アラン・ドロンみたいになりたい」とずっと言ってたんです。それをきっかけに見だしたら私も意外とはまってしまったという経緯でした。
アラン・ドロンの格好良さはもちろん、ちょっと海外に行きたくなるような雰囲気もあったり、何よりラストシーンの「あー……」となってしまう感じがゾクゾクして、何度観ても楽しめます。
−映画批評家の前田有一さんによる解説−
アラン・ドロン演じる貧乏人の主人公トムが、いけ好かない金持ちの友人を殺して、彼になりすます犯罪ドラマ。アラン・ドロンの出世作として知られています。親を騙したり、邪魔者を排除したり、挙げ句の果てには婚約者の女の子を奪い、ついに完全犯罪が成立か……と思ったラストシーンに、すべてをぶち壊すあるモノがちょこっと映って映画が終わる、元祖「衝撃のオチ」みたいな作品です。
ラストシーンの衝撃やアラン・ドロンの魅力が印象的なので意外と見逃されがちですが、けっこう細かいところに伏線があって、何度も観ることによって気付かされることが多いタイプの映画でもあります。
撮影はナポリ湾に浮かぶイスキア島で行われたのですが、エリザベス・テイラー主演の『クレオパトラ』もここで撮影されています。温泉とブドウ畑が広がる風光明媚な島で、今でもこの映画が撮影された頃から変わらぬ景色が広がっているそうです。


『冒険者たち』

製作:1967年(フランス) 監督:ロベール・アンリコ
出演:アラン・ドロン/リノ・ヴァンチュラ/ほか


これもアラン・ドロンの作品で、アラン・ドロンが好きなのは変わらないのですが、ヒロインを演じたジョアンナ・シムカスのお芝居に心から魅了された記憶があります。
一番好きなシーンは彼女が泣いていたのに、急に「べー!」みたいな顔をするシーンで、とにかく可愛いんです。ある監督に「この映画のジョアンナ・シムカスみたいにやってほしい」と言われ、この作品を何度も観て研究したこともあって、とても思い出深い1本です。
−映画批評家の前田有一さんによる解説−
この映画は男2人の友情と、そこに突然入り込んでくる超魅力的なヒロインの三角関係を描いたお話です。実はヒロインの女の子は思ったよりも早く映画から退場するのですが、それなのにこのヒロインを演じたジョアンナ・シムカスに注目している松下奈緒さんの視点が女性ならではだと思います。
アラン・ドロンが演じているのは曲芸飛行で一攫千金を狙うパイロット。リノ・ヴァンチュラ演じるその親友は夢のエンジンを開発しようとしているスクラップ屋の経営者。そしてジョアンナ・シムカスは売り出し中の若い彫刻家で、2人の良い男と一緒に飛び回る自由奔放で気まぐれな女の子をすごく可愛らしく演じています。
彼女は個展を開くのですが、新聞で酷評されてしまい、2人のもとへやってきて大泣きします。ところがさんざん泣いた後で、いきなりあっかんべーをするんです。それをきっかけに一気に作品の流れが変わり、3人の三角関係を描く青春モノから、海に沈む財宝を見つけて一攫千金を目指す冒険モノになります。
冒頭、3人が出会う前に男側と女側でバックに流れる音楽が切り替わるような演出は「フランス映画は60年代からこんなことをやってたのか」と感心させられます。そんな音楽の印象も強い映画です。


『バタフライ・エフェクト』

製作:2004年(アメリカ)
監督:エリック・ブレス/J・マッキー・グルーバー
出演:アシュトン・カッチャー/エイミー・スマート/ほか


この映画は何度も何度も観ているのですが、1度目、2度目では全然理解できなかった映画です。結局、何十回も観て「こう繋がってるのか!」とようやく理解できた時の爽快感は格別でした。
心理的なお話で、幻覚や幻聴などもある作品なので理解しづらいのですが、何度も観てスッキリする感じはぜひ皆さまにもぜひ味わっていただきたいと思います。おすすめです。
−映画批評家の前田有一さんによる解説−
この映画は本当に脚本がよく出来ていて、8年に1本しか100点を出さないと言われる私の『超映画批評』で99点を付けた映画です。松下さんも言っていたように1度観ただけじゃ分からないくらい伏線とその回収がなされていて、どんでん返しの連続の先で号泣する恋愛映画にもなっています。
主人公は記憶がところどころ途切れている青年。彼は疎遠になってしまった幼なじみの女の子にまだ恋をしているのですが、彼はなぜかその女の子に関する記憶だけが虫食いのように抜けているんです。何故だろうと思って過去の日記を読み返すと、その記憶が抜けている時代にタイムスリップしてしまい、そこでとんでもないことが起きていたことを知る……というお話です。
おもしろいのが、主人公はタイムスリップした先で過去を変えられること。そうすれば悲劇は起こらないのかと思いきや、むしろそのことによって事態は悪化してしまいます。そして彼はまた過去に戻ってやり直すのですが、何度やり直してもうまくいきません。やがて無理を重ねた彼の脳に限界がやってきて、最後にどうするかというお話。実はこの手のタイムスリップものを世界で一番楽しめるのは、子供の頃から『ドラえもん』で慣れ親しんでいる日本人なので、きっとお楽しみいただけると思います。


前田有一
■ 前田有一(まえだ・ゆういち)
1972年東京都浅草生まれ、葛飾亀有育ち。映画批評家。日本最大級の批評サイト『前田有一の超映画批評』をはじめ、テレビ、ラジオ、雑誌、新聞などマスメディアで独自の「批評エンタテイメント」を展開。国際映画祭実行委員、トークライブ、こども映画会等のイベント出演など、映画ファンを広げる活動も。
・前田有一さんの「超映画批評」はこちら!・前田有一さんの著書「それが映画をダメにする」が発売されました!
−皆さんからのご感想−
桑山哲也
アコーディオン奏者の桑山哲也です。ちょっと長いのですが、今日は「すっごくよく知っているフリをしてライブでいつも弾いているけど、ホントは観たことのない映画ベスト3」というテーマでご紹介します!

★ 桑山哲也さんのプロフィールや最新情報はコチラ!



『巴里の空の下セーヌは流れる』

製作:1951年(フランス) 監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ
出演:ブリジット・オーベエル/ジャン・ブロシャール/ほか


アコーディオンの教則本に必ずと言っていいくらい載っているのがこの映画のテーマ曲。僕はてっきりシャンソンの有名な曲なのだろうと思い込んだまま、プロになってからもいろんなところでリクエストをいただいて何度も弾いていました。ところがある時「あの映画いいわよね」とおっしゃる方がいて、(あ、映画なんだ!)と驚きつつ「そうですよね〜」と話を合わせたんです。
今回、せっかくの機会なので初めてこの映画を観てきたのですが、実は映画の半分くらいまで「何をしている映画なんだろう? 観光案内かな?」と意味が理解できませんでした。ストライキをしているお父さん、親に叱られて家出をしてしまう女の子、文通相手に会うために初めてパリに来た田舎の子、人殺しをしてしまう芸術家など、いくつものストーリーが同時に進行していくので、何の話か分からなかったんです。
しかし最後でいろんな話がひとつにまとまって、テーマ曲《巴里の空の下セーヌは流れる》が歌詞付きで流れます。そしてパリという街にはいろんな国の人が集まって、いろんな文化や芸術がぶつかり合い、その中でいろんなことが起こっているけど、みんなパリが大好きなんだということが伝わってくる……そんな映画でした。この映画を観たらきっとパリに行きたくなると思います。

『シェルブールの雨傘』

製作:1963年(フランス) 監督:ジャック・ドゥミ
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ/ニーノ・カステルヌオーヴォ/ほか


僕はこの映画のテーマ曲をジャズにアレンジして録音したこともあるのですが、今まで映画自体は観たことがありませんでした。そこで今回、初めて観たのですが、ミュージカルだったんですね! 「♪ギル、あなたは今日もガソリンスタンドで車の修理をしているのね〜」みたいな感じで、セリフがすべて歌になっていて驚かされました。
愛し合った2人が戦争で引き裂かれてしまうお話。それぞれ新しい彼氏と彼女を作り、子供も生まれてから、ガソリンスタンドで再会します。今の映画ならそこで2人が抱きしめあって逃げようという話になりそうなものですが、「もう帰った方がいい」と言って別れて終わり。でも子供の名前に秘めた想いが込められているんです。
もし僕が監督だったら、ぜひ「2」を作りたいですね。お互いの子供がどこかで出会って恋に落ちるんです。そして親の写真を観た時に「あれ?」……なんて。それで子供が幸せなのかどうかは難しいところですが(笑)。

『ひまわり』

製作:1970年(イタリア) 監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
出演:ソフィア・ローレン/マルチェロ・マストロヤンニ/ほか


テーマ曲が名曲として名高いこの映画、演奏すると「オープニングでひまわり畑が出てくるのよね!」などと言われて「そう、あそこで僕はまず泣きました!」などと言ってましたが、本当は観たことがありませんでした。実はソフィア・ローレンをしっかりと見たのも初めてだったんですが、イメージよりもちょっとキツい感じというか、女性の執念みたいなものを感じさせる映画ですね。
映画は戦争が終わって兵隊さんたちが戻ってくる中、自分の恋人だけが行方知れずになって帰ってこない女性のお話です。彼女は当時のソビエトまで探しに行き、イタリア人を見かけたら片っ端から「この人を知りませんか?」と声を掛けます。そしてついに彼を見つけるのですが、列車から降りてくる彼の姿を見て、声も掛けずに立ち去るんです。その後、2人は再会しますが、やっぱり結ばれずに終わります。僕としては結ばれて欲しかったのですが。
言い訳させてもらうと、今までこの映画を観なかったのは、メロディを聴いて自分なりのイメージを膨らませて演奏していたからです。こうして映画を観てしまったからには、明日から僕の演奏は変わると思います。『ひまわり』に関して言えば、今までよりもあっさりとした演奏の中に喜怒哀楽を表現しようと考えるでしょう。もっと早く観ておけという話かもしれませんが(笑)。
−皆さんからのご感想−

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