2016/8/21
お盆休みも終わりましたね。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
「学生の方は、夏休み終盤。宿題が気になる時期でもありますね。人間は変わるもの。私は子どもの頃は、8月31日に宿題をやるタイプで、お尻に火が付かないと何もできなかった。きっちりするようになったのは、親が亡くなってからかな。何でも慎重になりました。それにしても、今夜の若者のメール。みなさん、偉い!大人は恥じた方がいい。若い方のお便り、嬉しいですね。またこれからも送ってくださいね」という江原さん。
今日は『若者の悩み』をテーマに番組をお届けしました。

今夜お届けしたナンバー
◇Call Me Maybe / カーリー・レイ・ジェプセン
◇あゝ下北沢 / 江原啓之



「私は女性の社会進出について疑問があります。最近は女性の大学進学率も増加し、女性もどんどん就職するべきだと言われていますよね。しかし、そもそも子どもを出産できるのは女性だけです。性別役割分業の意識も根強いです。少子化や女性の早期離職、昇進などでの男女差別など、すべての問題は女性しか子どもを持てないのに、仕事もしっかりやらねばならないという矛盾に帰結すると思います。私は子どもを生んでも、特に幼いうちは自分で育てたいと考えていますし、仕事よりも家事の方がずっと好きです。正直、仕事はしたい人だけすればいいと思います。しかし、最近では女性も良い大学を出て、就職するのが常識で、専業主婦は、ただ楽をしているだけだという考えが主流となっています。(特に都心では)。私はそれが苦痛で仕方ないです。もちろんそんな風潮を気にせずに専業主婦になれば良いと思うのですが、江原さんは、今の女性の社会進出についてどう思われますか」というメールをいただきました。

江原さん
「女性の社会進出とよく言われていますが、私も疑問には思います。男女平等というけれど、本当の平等はあり得ない。身体の作りも、体力も違うから、役割も違う。本当の平等というのではなく、役割に応じてそれぞれを尊重するというのが大切だと思う。専業主婦になるかどうかという事に関しては、希望があればそうすれば良いと思いますが、私は女性が仕事を持ち続ける事には賛成なのです。専業主婦が悪いとは言いません。子育て中など、専業主婦をする時期もあるかもしれないが、キャリアや手に職を持っているべきだと思うのです。私のこれまでのカウンセリング人生の中で、ご主人を早く亡くした方や、離婚される方もいた。人生には様々な出来事がある。結婚して、いつまでも旦那さんがいるとは限らないし、旦那さんの仕事がいつも盤石とも限らない。女性に関しては特に、経済力がないから、DVを受けていても離婚できないという話を聞いて、私は本当に辛い思いをしてきた。医療従事者であれば、資格がかれば復帰もできる。そういう事を勧めていたりするんです。なので、そういう視点も持って欲しいかな。その中で充実した人生を選んで欲しいと思います。若い時に足りないのは視点・視野。様々な視点を大人たちがたくさんプレゼントしなければいけないですね」


「私はひとつ疑問があります。いつの日か、江原さんに『人は学ぶ為に生きる。生まれてくる』と教えていただきました。確かに“そうかもしれない!”と実感しています。しかし、それは人間だけでなく植物や動物(人ではなく命あるもの)もそうなのでしょうか。学んでいるのでしょうか。このモヤモヤをスッキリさせてください」というメールをいただきました。

江原さん
「13歳。『人は学ぶ為に生きる。生まれてくる』と、実感している。偉い!植物や動物も学ぶ為に生まれてきているんです。野生の動物と、人と共存している動物とは違う。コミュニケーションがとれるようになる。ペットを飼うというのは、オモチャみたいにしてはいけないんです。命の育みなのです。また、植物もただ咲いているのではない。私の『誰かのために』という歌の様に、花は誰の為に咲いているのか。自分の為には咲かない。人に見せる為に、その美しい姿を見せているのです。そういう意味では、献身的な学びがあるのです」


「受験の年でとても気持ちが暗いです。将来への大きな不安という二文字が自分の方に重くのしかかっているのです。今、目指している大学は偏差値的にとても低い所です。そこに入っても将来就職ができないような気がします。性格も暗く、心の中で思ってはいても、声に出す事ができない自分がものすごく嫌いになります。思いっきり自分の頭を殴りつけたくなるような気持ちです。自信となる取り柄もありません。頭も良くないくせに親の金で大学に行こうとしています。人生は、頭のいい有名な大学に行けば輝かしい未来が待っている、選択肢が広がるといいます。そうでなければ、人として生きる価値がないのではないでしょうか。私はダメなクズな人間ではないゴミ以下のやつなのでしょうか。自分でも何を考えているのかよく分からないのです。周りの大人たちは私の事を、何を考えているのかよく分からない、社会の役に立たないと思っているかもしれません。自分で自分を縛り付け、身動きがまったくできない状態です。私は考え過ぎているのでしょうか」というメールをいただきました。

江原さん
「考え過ぎです。ネガティブ。大学に親のお金で行かせてもらえる。幸いじゃないですか。行かせてもらえるのだから、行く事。大学に行くというのは、勉強ももちろん大事だが、その4年間が大事。その間に勉強だけでなく、遊び、恋愛、アルバイトなど、できる限りいっぱいやった方がいいと思う。この4年間は、人間力を養う時間。高校を出て就職する人もいる。専門学校に行く人もいる。それもそれで素晴らしい。けれど、せっかく大学という時間を与えてもらえるのであれば、その期間は自分の人間力を身に付ける事。社会に出た後は、どんな会社に行こうが、一流であろうがなかろうが、最後に残るのは人間力。一流企業だって、潰れている時代。また、出世に負けて、心を病んでしまったり、人生ダメになってしまった人もいっぱいいる。勉強は優秀だったかもしれないが、人間力が足りなかったのかもしれない。健康な体があればそれを維持し、より伸ばし、また知識を身に付けながら『人間力』を養う。あなたに気持ちがあれば、いくらでも社会の役に立つ人間になれるのです」


「私は中学受験をして、都内にある中高一貫校に通っています。私が通っている学校は私立と言うだけあってクラスメイトはお金持ちだらけです。私はごく一般的な普通家庭出身で、周りのクラスメイトが長期の休みになると海外旅行をしたり、贅沢をしているのを見ると羨ましくて仕方がないです。また、私の家族は仲が良くありません。父親は浮気、母親は寝てばかりでお弁当を作る事、掃除をする事、平日の夜のご飯くらいです。しかし、だからといって両親を愛していないわけではありません。むしろ世界で一番愛しています。でも、クラスメイトの家族は仲が良く、兄弟もいて、とても幸せそうです。そんなクラスメイトを見ると、どうしても自分の家族、また自分に対しても劣等感があります。もちろん、私よりももっと貧乏で家族が上手くいっていない家庭もあるという事は分かっています。しかし、自分は望んでもなかなか出来ない事が、クラスメイトは家族のおかげでできます。けれど、クラスメイト達はそれがどんなに幸せな事かまったく気付いていません。クラスメイトが簡単にできて私ができない事とは、留学や海外旅行や、家族みんなで食事する事などです。クラスメイトと自分は変わらないのに、家族のせいで、他と違くなるというのがとっても辛いです」というメールをいただきました。

江原さん
「辛いの分かります。でも、きっと歳を取ったら、あなたは幸せであるという事に気付くと思う。今の歳では、どうしても比較をしてしまう。この世の学びは、光と闇。光があるから闇が分かる。闇があるから光が分かる。あなたのような視点をもっていれば、自分は絶対に幸せな家庭を作る。今、自分が得られないというのは、正負で言う“負”かもしれないが、その“負”は、絶対に“正”に向かう。私も早くに親を亡くした。私の若い頃は、バブル期。みんなが六本木で踊りまくり、悦楽だけがすべてだというような時代。私は働くしかなく、友達から誘われても“アルバイトがあるから”と、断らなければならなかった。それが元で、いけない部分かもしれないが、子どもに甘くなっているというのはあると思う。本当の意味での甘くではなく“大学は、遊ぶ事もアルバイトも大事”と言ってあげられるし“その時間を大事に思いなさい”と、言ってもあげられる。あなたも自分ができなかった分、必ず得る物がたくさんあるのです。今は淋しいかもしれないが、それは必ず“宝”になりますよ」


●江原啓之 今夜の格言

「世の中は教材。悪い大人を真似ないでください」
「人生と未来は創るもの。あなたの手で開拓してください」

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