2017/8/6
8月に入りました。来週は、お盆休みという方も多いのではないでしょうか。
「冒頭に『お盆は、心をリセットする期間です』という言葉をお伝えしましたが、現世の事も同じ。帰省する事で、自分自身を見つめ直す事にもなる。また、仏様(亡くなった方)に対して心を向けたりすると、気持ちも新たにリセットする事もできると思います。けれど『お盆』は、仏様の事を想う愛情もすごく大事だけれど、帰省するお嫁さんたちは大変ですね」という江原さん。
今日は『お盆』をテーマにお届けしました。

今夜お届けしたナンバー
◇My Hometown / ブルース・スプリングスティーン
◇心はひとつ / 江原啓之



「先日、父が亡くなりました。母は83歳で、1時間ほどかかるお墓に、行きたい時に行かれないという理由で、納骨を一周忌まで待ちたいと言っています。母の気持ちは分かるので、そうしてあげたいと思うのですが、父は成仏できなくなってしまいますか?また分骨ではどうでしょうか。宗教的な考え方、スピリチュアルな観点から教えていただきたいです」というメールをいただきました。

江原さん
「一周忌待っても“成仏できなくなってしまう”という事とは関係ありません。一周忌待ちたいのであれば構わない。一番いけないのは“執着”。“1時間ほどかかるお墓に、行きたい時に行かれない”というのは、お母さんの体の都合。それは全く問題がない。“分骨”にしても“奪い合う心”がいけないのであって、お骨を分けるのは問題ない。“私がお骨は欲しいんだ”という念がいけない。“骨”は“骨”。カルシウム。そうでなければ、秋刀魚が、頭の骨と尾っぽの骨を分けたからといって、祟りますか?それよりも“頭の方が食べたい!”“尾っぽの方が食べたい!”という念がいけない。ましてや人間だとすると、争っている姿を見て、亡くなった方はがっかりする。平和のうちにあるならば問題ないのです。ただ、この世の中のお付き合い上、宗教的な儀礼として“命日より先はいけないのではないか”“一周忌を越えたら…”という方もいる。問題は気持ち。自分が死んだ方の気持ちになればいいのです。また、最近は、夫婦で同じ墓に入りたくないという人もいる。けれど、墓に閉じこもってはいない。そこにはいないのです。『天国への手紙』(集英社)という書籍を出しております。そちらもぜひお読みください」


「3年前に、最愛の母が他界しました。母は亡くなる数年前から、治療法のない難病にかかり、最後の2年程は、本当に辛い闘病生活だったと思います。同時期に父もガンを患い入院していたので、私は十分な介護もできず、母の気持ちにも寄り添えず、本当に今、後悔だけが残っています。母が亡くなる2日前にドライヤーが突然動かなくなり、亡くなる当日には、買ったばかりの冷蔵庫が壊れました。この現象は、何か母からのサインだったのでしょうか。今でも母と話したい、謝りたい気持ちでいっぱいです」というメールをいただきました。

江原さん
「いつも、こういう事を聞くと不思議に思うのです。“今でも母と話したい、謝りたい気持ちでいっぱいです”とよく仰るけれど“話せばいいのに”“謝ればいいのに”と思う。面と向かって、返答が欲しくて、自分の為に謝りたいのではないか。いなくなった今でも聞いているんです。自分の気持ちだけを伝えたいのであれば、謝ればいい。反応や、自分に向ける言葉を期待するというのは、相手を想っているというよりも、自分の方を想っているのだなと、残念だけれど淋しく思う。話したいのであれば“お母さん、こうだったんだ。ごめんなさいね”と言えば伝わる。そうしたら“いいよ”と言ってくれるはずなんです。2日前にドライヤーが動かなくなるなどという事は起こる。これも“愛”なのです」


「虫の知らせって、本当にありますか?私の主人のお父さんが亡くなった前日、家の網戸のところにトンボが一匹飛んでいました。やけに網戸の近くで“不思議だなぁ”と思っていたのですが、次の日の夕方に訃報があり、トンボの事をすっかり忘れていたのですが“あ、もしかして…”と、思いました。今、息子を連れて里帰りしていますが、先日、網戸に大きなトンボが止まっていて、ギョッとしました。トンボって8月中頃からだから、目を疑いました。怖かったので、網戸の内側からチョンとしましたが、飛んで行ってしまいましたが…。もしかしたら息子の事を心配して、天国のお父さんが見に来てくれたのかなぁ…と。虫の知らせ…ありますか?」というメールをいただきました。

江原さん
「“虫の知らせ”あります。お墓に行くと蝶が舞っていたりする。特に昆虫は、霊媒的な生き物だと言われているのです」


「病院に勤務する医療従事者です。今まで霊を見た事はありませんが、決して偶然とは思えない“スピリチュアル体験”はよくあります。それは、昏睡状態で血圧や脈拍なども低下し、いつお亡くなりになってもおかしくないような状態で“残念ながら、もうご家族は間に合わないだろう…”と思っていると、特に延命治療など、新たな治療を追加せずとも低空飛行で頑張られ、遠方の家族やお子さん、病院に向かわれている方々が到着されたのを見計らったかのように、みなさん揃われて、きちんとお別れをされた後に、すっと息を引き取られる方が結構いらっしゃる事です。これまでたくさんのお見送りをさせていただきましたが、多くの方がどうしても会いたい方は、絶対に待たれるようです。その一方で、逆にずっと付き添われていたのに、ちょっと家に戻られた隙にとか、もうちょっとで間に合わなかったなどという場合もありますが、そういう時は本当に『今』というタイミングを図ったように穏やかにさっと逝かれます。ご家族には“誠に残念ながら…”と申し上げるしかありませんが“ご本人は泣きすがられたり、騒がれたりするのが嫌だったのかな…”と心の中で思っています。人の最期に際し、その方のそれまでのご家族との関わり方や、それまでの生き様が顕れるものだなぁといつも思います」というメールをいただきました。

江原さん
「本当にそう思います。よく“死に目に会えなかった”という方がいるけれど、死に目に会えない理由がある。逝きたい時に逝くんです。人によっては“追いすがられたくない”とか“そっと逝きたい”という事がある。特に長く看病していた方は、余計に想いが増してしまうでしょうから。また、ちょっと離れていたり、心配していたり、一目会いたいと思っていた人の事は待っていたりもする。つい最近も、某有名な方の奥様が亡くなられた時も、ご主人が戻られるまで、ずっと耐えていらっしゃったという事もあった。みんなで揃ってお別れしたいという事もある。霊を見る事が特別ないという方でも、病院に勤めていらっしゃる医療従事者の方は、こういう事を感じられる事がたくさんあるようですね」


●江原啓之 今夜の格言

「お盆は、心をリセットする期間です」
「お盆で、大切なことを見つけてください」

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