2017/10/1
秋を感じる気候になってきましたね。
「人生にはピンチになる時がある。乗り越える魔法は『理性の目』。感情になったところで無駄。理性的にどうするのかを考える事が大事。みなさん、私の事を“面白い時は面白いけれど、すごくバッサリと冷たいな”と思う時もあると思うんです。違うんです。『理性の目』なのです。感情的に“大丈夫?本当にみなさんの幸せだけ祈っています”と言ったところで、何か得があるのかという事。私にとっては、表面的に“良い人仮面”でいられて、得かもしれない。しかし、事実だけを見ていかないと。綺麗事で“みんな、気持ちを前向きにワクワクさせて”と言う方もいるが、現世的に本当に幸せな方というのは、今まで何も見て来ていないのでしょうね。たくさんの心の闇や、様々な人生の闇の部分を見てきた私は、辛酸舐男君(笑)。だからこそ、そこはきちんと本当の事を伝えるべきかなと思うのです。窮地に陥っても、それが学びだと思う。後々、良い事もある。それが人生、魂なのです」という江原さん。
今日は『人は不幸な出来事や窮地に直面したとき、どう対処したらいいのか』をテーマに番組をお届けしました。

今夜お届けしたナンバー
◇Private Eyes / ダリル・ホール&ジョン・オーツ
◇みちひらき / 江原啓之



「私は今、夫から訴えられています。結婚して4年。3歳の長男と8ヶ月の長女がいます。去年、家を建て、子どもも生まれ、幸せな事ばかりでしたが、夫から離婚を言われました。二人目を妊娠してから私のつわりのせいもあり、関係が少し悪くなりましたが、乗り越えていけると思っていました。ですが、妊娠中に夫から毎日のように“出て行け。荷物はまとめたのか”という言葉に耐え切れず、家出をしてしまいました。私が子どもを連れて家出をしたので、夫はすごい勢いで怒り、私の実家まで両親を連れてきました。“子どもを連れて出て行ったお前が全て悪い。もう結婚生活を続ける事ができない”と。今までの結婚生活もすべて私が悪かったと責められ、家事をしないとか、色々理由をつけられました。私にも至らない部分はあったと思いますが、それを助け合っていくのが夫婦だと思っていました。こうなるまでに何回も夫に“やり直そう”と説得したのですが、聞く耳も持たず、義母にも相談しましたがダメでした。私も気持ちは離婚の方に向いています。夫は離婚したいが養育費は払いたくない。上の子の親権は欲しいと言っています。逆に私に上の子の養育費、慰謝料まで言ってきました。このような状況になってしまったのも私が未熟であったからでしょう。こんな私にご教授お願いします」というメールをいただきました。

江原さん
「“ご教授お願いします”とあるが、何を教授するべき事なのか。そこが明確でない。その明確のなさが、あなたの問題なのかなとも思う。事実は事実。それで受け入れればいい。“こんな私にご教授お願いします”という裏に自己憐憫を感じ、事故に遭ったかのような思いがある気がする。ほとんどの事柄に言える事は、どちらか一方が悪いという事はない。確かに旦那さんは最低。明らかに結婚が面倒になったのでしょう。良い所取りだけをしていきたい。幼いのでしょうね。“義母にも相談”というけれど、義母と息子は結託している。文章の中で気になるのは“私にも至らない部分はあったと思いますが、それを助け合っていくのが夫婦だと思っていました”という部分。当然で悪い事ではないけれど、その奥に潜む依存心を感じてしまう。世の中の多くの人は、結婚イコールそういうものだと思っていないかな。甘い夢を見て結婚していないかな。結婚は、かなり大変な学び。修行。一番幸せなのは、経済と健康がちゃんとしていれば一人で生きていく事。自由。人と共に生きるというのは、そんなに甘いものではない。血の繋がった親子でさえ、一緒に暮らしていくのは大変。言える事としては、するべき事はして、済んだら過去を振り返らないという事。訴えられているし、養育費の問題もある。そしたらこちらも弁護士を立て、変な私情や感情は挟まず、理性的に解決する。あなたも感情的に飛び出たのが問題。この流れから言ったら、証拠を集めておけば、裁判でもあなたの方が“分”が良かったはず。行き当たりばったりはダメ。今回で、行き当たりばったりの人生はお辞めになって卒業をし、次こそ幸せな人生に出会っていただきたいと思います。頑張ってくださいね」


「私は一年前に離婚しており、母にも帰って来ないでと言われ、頼れる身内がおりません。離婚原因は、専業主婦になってもお金を貰えず、貯金を取り崩し、毎日が卵ご飯の生活。体重も35kgまで落ちました。働いたら、帰りが遅いと真冬の雪の日に、40度の熱があってもチェーンをかけられ、家に入れてもらえず。“このまま私はこの人に殺されるのかな?”って、ずっと悩みましたが、医師の助言、上司の助言で目が覚め、離婚致しました。今は会社員として働いており、資格の勉強もしておりますが、先月、大腸がんと診断されました。母からは離婚に対して許してもらえずにおります。姉夫婦からも“恥ずかしいから連絡してこないで”と言われております。父は学生の時に他界しております。私自身、母に病気の事を話す事はしないと決めております。後悔のない孤独死に向かう為の心構えを教えてください」というメールをいただきました。

江原さん
「“孤独死”という言葉が悪い。“孤独死”は失礼な言い方。自分で自律して亡くなる事は“孤高死”。あなたも色々な事があったから分かるのですが、悲観し過ぎ。感情があるうちは、ちゃんとした解決策は見えない。どちらの地域の方かは分かりませんが、今時“恥ずかしいから連絡してこないで”という家に生まれた事もまた学びなのでしょう。“人からどう見られるか”などと言う方たちも、そういう事で苦しんで生きていく。夫婦の問題なのに、母親も“許さない”というのもない。あなたにしか分からない、耐えてきた事もたくさんあるのでしょう。大腸がんに関しても、すぐに生死に関わるかどうかメールには書かれていないので分かりませんが、病にあるかないかに関わらず、自分の“死”について常に見つめておかないといけない。ある意味で病気の方は、時間を貰えて幸せだと思う。事故や心臓発作で亡くなったり、突然死で亡くなる方もいる。そういう人には猶予もない。私は猶予があった方がいいと思う。その方がお別れもできるし、整理もできる。突然死だと悔いは残る。私はいつも『エンディングノート』をきちんと書いてと言っている。“自分の最期がきてもいいように”と常に覚悟をしておかないと。私は家族に看取られて…などと想像した事がない。一人で死んでいくものだと思っているし、全然それは構わないとも思っている。しかし、医療機関だけは決めておこうと思っている。あなたも離婚をして整理し、お母さんやお姉さんとは距離を置き、大腸がんに関しては『エンディングノート』を書く。猶予があるならば、役所の事でも何でも現実的な準備をする事です。お身体、お大事になさってくださいね」


「現在、付き合って6ヶ月の彼氏がいます。彼はいつも優しく、一緒にいるととても安心でき、これからもずっと一緒にいたいと思っています。ところが最近、彼の仕事場の経営状態が悪くなり、会社は倒産。現在、大手企業の助けで、半年間はそのまま働けるらしいのですが、その間、ちゃんと御給料は出るのか?転職先を探すかどうかなど、精神的にもかなりまいっているようです。一緒にいても上の空だったり、現実逃避やネガティブな事もよく言うようになってきた気がします。私は特に急かす事もせず“まだ30代前半だし、大丈夫!”“焦らずに会社の状況をみて、転職の事はゆっくり考えればいいよ”などの言葉しか出てきません。男としてのプライドもあるだろうし、何より色々な予定が狂ってしまって、一番ショックを受けているのは本人なのだから、気持ちを逆なでするような事は言いたくありません。こんな時、なんて声をかければいいのでしょうか?ただいつも通り、側にいるだけでいいのでしょうか?どうやって支えてあげればいいのか、教えていただけると幸いです」というメールをいただきました。

江原さん
「あなたも彼氏の事を愛しているのだと思う。だから分かるのだけれど、過干渉。彼は30代前半。今のうちにこういう事が起こるのであれば、どっぷりと味あわさせて、彼がどういう道を選んでいくのか見なくちゃ。そういうのを見ないで、母性が湧いて誤魔化されてしまうと、今日の他のメールの人生の先輩たちのような事が後々、起きてくる。子育てと同じ。時に感情というのは甘いロマンスを作るんです。恋愛であろうが何だろうが、人として見なくちゃ。人生は色んな事がある。残酷なような事を言うけれど、突然の事故で足を失うという事だってある。それで腐っているようではダメ。女の人は“内助の功”で“この人の為に”という事もあるが、それをしたからといって得はない。大事なのは、這い上がる力。気持ちは分かるけれど、恋愛的な感情に酔いしれてしまうと、大事な事が見えなくなってしまいますよ。ここで、男の在り方、女の在り方を学ぶべきところなのです」


●江原啓之 今夜の格言

「どんなときも救ってくれる魔法。それは理性の目です」
「本当の反省とは、克服できたときです」

番組ではあなたからの感想・メッセージを募集しています
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◇ 若者からのお便り、みなさん、一緒に考えていきましょう!
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