2017/11/12
木々も色付き、秋の深まりを感じますね。
「今年も“いじめ”に関する事件を目にしたり、耳にしたりする機会が多かったように思います。“いじめ”だけではなく、高速道路で起きた事件もあり、この世の人たちはどうなってしまっているのだろうと思う。学校側が生徒をいじめて、相談をしてもとりあってもらえず、自殺に追い込まれたという事もあった。暴言のようですが、危険運転も飲酒運転と同じで、同乗者にも罰則が必要だと思う。止めなかったという事は、共犯だという事。学校での教諭からのいじめ問題があったら、同校の職員皆にペナルティを課したらどうだろうか。そうでなければ“自分は関わりたくない”と、見て見ぬ振りをする先生もいると思うんです。そういう事のないように、全体責任。今こそ連帯責任が必要。今、世界的に“連帯責任”がなくなっている気がする。みんな“個人”。みんな“個”“個”“個”。アメリカン・ファーストも都民ファーストも、変換すれば“自分さえ良ければいい”というように聞こえてしまう。自己中心的ではなく、地球ファーストにならなければいけませんね」という江原さん。
今日は『いじめ』をテーマに番組をお送りしました。

今夜お届けしたナンバー
◇Keep Holding On / アヴリル・ラヴィーン
◇誰かのために / 江原啓之



「“いじめ問題”について、対策をお願いしたいです。小学1年生の息子は、入学してから近所の同級生2人が中心になって、意地悪や仲間外れをされていました。近所なので、下校も離れるには離れられなく、距離を置いても、片方が落ち着いても、片方が辞めないので困っています。学校側も注意はしてもその場だけ。解決には至らず、息子も下校の時は、わざとゆっくり歩いて一人で帰るなど、子どもながら、言い返したり、自分で先生に相談したりと、色んな対策をしています。親から見て、息子は、とても頑張っているのに解決には至らず。上手くいかないものです。一人をよってたかっていじめるなんて、もう許せないです!息子が生き残るのは、同じように意地悪をするしかないのでしょうか。そんなの嫌です。一体どうしたらいのでしょうか。私も励みになり、頑張ろうという気持ちになれるので、息子にエールをお願いします」というメールをいただきました。

江原さん
「お気持ちは分かりますが、3つのワードを覚えて欲しいです。人がつまずく問題となるワード。一、自己憐憫。自分が可哀想だと、自分自身を憐れんでしまう事。二、責任転嫁。誰かのせい。“あいつが悪いから、私がこうなったんだ”という事。三、依存心。誰かに頼ろうという心。この3つの心があると、必ず人生つまずくんです。あなたも少し、自己憐憫がある。あなたのおっしゃる通りなのですが“息子が可哀想”という感情はいらない。“理性”。“学校は何もしてくれない”という責任転嫁。学校もするべき義務はある。けれど、そこも“理性”。依存心としては、ただただ待っていてはダメ。理性的に策を講じる。“同じように意地悪をするしかないのでしょうか”という考えはあまりにも短絡的で極端。理性的に、まず現行犯を見つけるべき。お母さんでも、お父さんでも、下校を尾行する。そして、その瞬間を狙う。例えが悪くて恐縮ですが、犬を躾ける時、おしっこをしたら、その場で言わないとダメ。そうすると、いけなんだという事が分かる。子どもさんを尾行して、その場で“NO!”と言わなければいけない。そういう事をしないと、子どもだから、相手の子も楽しんでいるだけだったり、自分のストレスを発散していたり、何がいけないのか分からなかったりする。“それ”がいけないんだという印象を叩きつけないと。感情に感情で返したら、結局、良い方向には向かない。理性的に対処し、依存心を持たず尾行をしたりまですれば、先生にも“なぜ先生は、そこで放置するのですか?こういう事をしていたんですよ”と言える。感情的になると“あそこのお母さんは、ヒステリックだから”と、感情論として片付けられてしまう。理性的に伝えていく事が大事なのです」


「中2の息子の事で悩んでいます。今年の4月に学校で暴力を振るわれ、母親の私も色々な機関に相談をしました。当初、息子は暴力があった事を認めていたのですが、時が経つにつれ“ふざけていた。暴力はなかった”と、証言が変化しました。すぐ側で見ていた友達も、暴力を振るった子も“暴力は振るっていない”と証言が一致し、悪ふざけで片付けられてしまいました。ただ、目撃者が多数おり、とても悪ふざけでは済まされない内容だったらしいのですが…。今現在、息子自身は元気に学校生活を送っていますが、母親の私は、いまだに納得する事ができません。こんな私にアドバイスお願いします」というメールをいただきました。

江原さん
「お母さんであるあなたは、いまだに納得できていない。そのままでいいのではないか。それ以上の事を望むのは、自分が動いたのに事態が思ったようにいかないという“自分の面子が潰された”という自己憐憫がないでしょうか。その証拠としてメールの中に“今現在、息子自身は元気に学校生活を送っている”と書いてある。お子さんは“何もなかった”と言っているのだから、泳がせるべき。冷静に成り行きを観察する。子どもには、子どもの社会がある。それを乗り越える力を持たないといけない。息子さんも、長きものに巻かれ“そこは、何とか”と片付けたのかもしれない。けれど、それをも放っておかないと。息子さんは、男の子。これから社会に出て、生きていかなければいけないんです。人間力をつけなければいけないのに、ずっとお母さんが過干渉になっていくのか?という事。元の鞘に収まったならば、放っておいた方がいい。お母さん自身“納得する事ができない”ままでいるのであれば、そのままでいい。“あそこの家のお母さんの目は怖いぞ”という抑止力にもなる。大切なのは“真・副・控”。優先順位。子どもが健やかな学校生活を送る事が“真”であるはず。自分の面子は二でいいし、真実を暴くのも“副”“控”でいいんです。ここはひとつ、見守るべきなのではないでしょうか」


「会社の一人の同僚に、私だけ毎日無視をされています。挨拶をしても返って来ない、返事もしない、大きな音をたてる、私の顔が見えない様に分かりやすく机にしきりを置いたり、役職のある人に、私の悪口を言ったり。特に悪い事をした記憶がないのですが…。おそらく私が目障りなんだと思います。けれど、そのような事をしてくるのはその人だけで、他の人とは仲が良い方なので、それだけでも有難いと思わないといけないのですが、その人が近くの席という事もあり、そういう態度がとても怖いです。気にしないようにしても、他の人には180度違って、すごく態度がいいので“なんで私だけ…”と思い、胃が痛くなり、心臓がバクバクして仕事中なのに涙が溢れてきます。先日は“私は、嫌いな人がいれば、存在がないものにしている。そうすれば、私みたいに話さなくても済むよー”と、私に聞こえるように大きな声で話していました。陰口と思われるのが嫌で、誰にも相談できません。妊活中で、このような状態は良くないと思い、仕事を辞めようか迷っています。私は本当に気が弱いので、内心、毎日バクバクしていますが、他の人に心配をかけないように、気にしていない振りをして、明るくしています。その人に無視、嫌がらせをされる事が気にならなくなる方法があれば教えてください」というメールをいただきました。

江原さん
「自己憐憫ですね。“気が弱い”という、ものの言い方。これは“依存心が強い”のです。“気が弱い”と言われても、強くなるしかない。自己憐憫で感情的になるのもよろしくない。所詮、大人社会はいじめ社会。だから、子どもの世界に“いじめ”があるのも当然。大人がこんな感じですから。あなたは妊活中で、幸せな立場でもある。辞めるかどうするかは、ご自身が決める事。ここで乗り越えないといけない。これから、お子さんを持っても、様々な事で悩むんです。常に理性で分析をする事。“涙が溢れてきちゃう”という感情はダメなのです。幸せな人は、意地悪をしない。何が問題なのかという事を考えて私たちは生きるべきなのではないでしょうか」


「ある日の晩ごはん中、我が家の子ども達がピーチクパーチクとおしゃべりをしているのを聞いておりましたら、なんと話題がオレオレ詐欺に!“なぁ、オレオレ詐欺って知ってるか?”“何それ!知らな〜い!”“お年寄りの家に電話かけて、オレオレって言って!で、子どもの振りして、お金ないって言って、おばあちゃん、だますねん!”“何それ!さいてー!”“でもさ、電話かけてオレオレなんて言うヤツおる?ダサくない?”“おらん、おらん!ダサイ、ダサイ!そんな大人にだけはなりたくない!”その一部始終の会話を、台所から“フムフムなるほど…”と聞いていた私だったのですが、その時、携帯が鳴りました。“もしもし?”“オレオレ。”旦那からでした!!!」というメールをいただきました。

江原さん
「最高!文章の達人ですね(笑)。これくらい明るく色んな事を吹き飛ばして欲しいですね」


●江原啓之 今夜の格言

「世界は広い。自分を活かす地を、あなたは見つけましたか?」
「人生に失敗はありません。自分を活かす地を見つけましょう」

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