☆それぞれの別れ
小さい時から、結婚式はあるけど何で離婚式はないのかなと疑問だったんです。私は、まだ一回も結婚をした事はないんです。偉そうにやってますけど(笑)、何も分かってなくて。結婚や離婚のリアリティが無いので、逆に客観的に出来るのかもしれません。
記念すべき第一回目の離婚式は大学の先輩でした。先輩が離婚をすると打ち明けてきて「僕に離婚式をプロデュースさせてくれませんか?」と、最初は怒られましたね(笑)。でも、それが上手くいきまして、友人を中心に20〜30人お呼びして、晴れ着の方もいれば、喪服の方もいました。
最初作り出した時は、結婚式そのものの知識がなかったので、結婚式のマナービデオを借りてきて。用語から知らないといけないなと思ったんですよ。「ご祝儀」を「ご終儀」、「仲人」は「裂人(さこうど)」というように、ネーミングから入っていった感じですね。
実際にお2人が、結婚指輪をハンマーで叩き終わった瞬間に、表情がぱっと明るく切り替わったんです。それを見て、周りの方から初めて拍手が起こったんですよね。それまでは緊迫していて、やっちゃったな〜と思ったんですよ(笑)。今まで300組近くの離婚式をあげてきましたが、離婚式をあげた事によって、思い留まったご夫婦は10組以上いるんですよ。
2組目の離婚式が、第一回目に参列していた女性の方がご覧になられて、最初はふざけた式だと思っていたけど感動したと、挙式が終わって私の所へ来て「2人の表情を見たら、すごい良かった」と言ってくださったんですよ。「私が離婚する事になったら、寺井さん離婚式やってくれる?」と言われて、冗談だと思って受け流していたんですけど、まさか2ヶ月後にその方が離婚式をやる事になるとは思わなかったですね(笑)。

☆それぞれの歩む道
最近増えてきたのは結婚式場での離婚式ですね。結婚式場も苦戦しているみたいで、すごい営業の電話がかかってくるんですよ。仏滅の日はお客さんが入らないので、ぜひ使ってくださいとね。
浅草に離婚屋敷というのを作ったんですよ、花屋敷の近くに(笑)。ボロボロの古民家で、崩壊寸前のお2人の関係を象徴している。実際に、旧郎、旧婦様と一対一で打ち合わせさせていただくケースがほとんどで、3人で打ち合わせする事はまず無いんですね。
難しいのは、離婚に至った経緯、声明文を作るんですが、お互いの主張が食い違っているんですよね(笑)。大体は、旦那さんに未練が残っていて、それを断ち切る為の式でもあるんです。浮気とかも言えないじゃないですか、なので、「男女関係のもつれにより」とか(笑)。お互いに宣誓文を確認していただいて、お2人で擦り合せて妥協点を見付ける。こが一番難しいところなんですよ。
式でのお食事は、旧郎様、旧婦様は、背中合わせに座ってもらいます。基本的にお食事はノンアルコールが大原則となっていまして、ハンマーも厳重に管理して、トラブルがないようにしています。ビックリしたのが、浮気相手の方を連れてきた方がいらっしゃって、それはピリっとしましたね。私も聞いていなかったのでビックリして。奥様もそうですけど、奥様のお友達がけっこう怒ってらっしゃいました。男性も悪気があってやっているわけではなくて、これから一緒に歩んでいくパートナーを、皆さんにご紹介したいという考えなんですね。

「離婚式オフィシャルサイト|寺井広樹プロデュース」

「涙活 Official website」

「世界タメシガキ博覧会|寺井広樹|試し書き」
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