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バッハの校訂や編曲を行ったプゾーニに注目

2016.07.25


こんばんもお聴きいただきありがとうございます!

今回は、J.S.バッハとバッハの作品の校訂や編曲を数多く行ったイタリアの作編曲家、ピアニストのプゾーニに注目。
プゾーニは、今年生誕150周年、そして、7月27日が命日。翌28日はバッハの命日でもあります。

<プレイリスト>
M1 J.S. バッハ《平均律クラヴィーア曲集 第2巻》より第14番
  スビャストラフ・リヒテル(ピアノ)
M2 J.S.バッハ 《ゴルドベルク変奏曲》
  横山幸雄(ピアノ)
M3 J.S.バッハ(ブゾーニ版) 《ゴルドベルク変奏曲》より
  サラ・デイヴィス・ビュークナー(ピアノ)
M4 J.S.バッハ/ブゾーニ 《シャコンヌ》
  横山幸雄(ピアノ)

バッハの時代は、現代の形のピアノが発明されたばかりで、バッハがピアノを弾いたことがあるかはわかっていません。
「ゴルトベルク変奏曲」は2段鍵盤のチェンバロのために作曲され、1段のピアノ弾くと手の交差がうまくいきません。
とはいえ、楽器がちがっても作品の素晴らしさが変わらないのがバッハの作品のすばらしいところです。

バッハのオリジナルは、最初と最期の美しいアリアのあいだに30の変奏曲が置かれ、演奏にもよりますが1時間超の大作です。主題を発展させて変化に富んだ表情を見せる変奏曲はそれぞれに個性があり、どの変奏もゴルトベルクに不可欠、と思われます。

さて、プゾーニは、この「ゴルトベルク変奏曲」を校訂、というよりは「編曲」に近い作業、30の変奏曲のうち9つを省いて、およそ30分の作品にしてしまいました。
ブゾーニは、ゴルトベルグ変奏曲を校訂した際、楽譜の序文に次のように記しています。

「この傑出した作品をコンサートホール用にするには、短縮されるかパラフレーズされる必要がある。こうして作品を、聴き手の鑑賞能力や演奏者の力量にふさわしいものにするのである。聴き手の耳に堪えるようにするには、繰り返しの省略を推奨したい。さらに、公の場での演奏ではいくつかの変奏を完全に省くことが適切だと考える」

「バッハが聞いたらなんと思うのでしょうね・・」、「バッハのエッセンスを利用したプゾーニの作品として、超絶技巧を堪能することもできますね」と横山さん。

最後にお送りしたバッハ作曲、プゾーニ編曲の「シャコンヌ」は、「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番(BWV.1004)を、ピアノ用に編曲した有名な作品です。横山さんは、ヴィルトーゾ名曲集『ラ・カンパネラ』の1曲目に収録しています。「プゾーニのおかげでピアノでは弾けなかった作品が弾けるようになったという醍醐味が生まれるわけですね」とのことです!

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