ON AIR REPORT オンエアレポート

スーパー・テノール福井敬さんをお迎えしました!

16/11/21


今週もお聴きいただきありがとうございます!
11月20日、27日の2週にわたって、日本が世界に誇るスーパー・テナー、福井敬さんをお迎えします。

12月6日に浜離宮朝日ホールでデュオ・リサイタルを行う福井敬さんと横山さん。
2004年に録音したアルバム 「美しき水車小屋の娘」の久しぶりのコンサートです。

このアルバムは、作詞家の松本隆さんがミュラーの原詩をもとに、すばらしい日本語の詩をつけた作品。
岐阜サラマンカ・ホールで録音した時には、美味しいウナギの稚魚を食べたり、楽しい思い出があるそうです。

日本語で歌うと、作品の物語に聴衆がダイレクトに引き込まれていくのを感じることができて新鮮だったと
発売当時のコンサートを福井さんが振り返りました。
12年を経ての今回のコンサート、歌手は声にも変化が表れますか?と横山さんが聞くと、
福井さんは、(円熟という意味での)「皺」のようなものが出てくるとおもう、とお答えでした。
コンサートが楽しみですね!

<プレイリスト>

M1 シューベルト:歌曲集《美しき水車小屋の娘》より 第1曲<放浪>
福井敬(テノール)、横山幸雄(ピアノ)

M2 寺山修二(詞)、中田喜直(曲)悲しくなったときは
福井敬(テノール)、谷池重紬子(ピアノ)

2曲目にお送りしたのは、福井さんが2010年に発表した日本歌曲を歌った『悲しくなったときは』というアルバムからタイトル曲。
♪悲しくなった時は海を見に行く♪という寺山修二さんの詞に、中田喜直さんが美しいメロディーをつけました。
あの寺山さんがこんなに素直なすてきな詩を書いていたのかという驚き、そして、2011年の東日本大震災のあとでは、
この曲を歌うと聴く人は、その被害を受けた人たちのことを思っているのがわかる。
歌は時代によって受け取られ方が変わるんですね。
今回の「水車小屋の娘」を日本語で歌うことも意味のあるコンサートになると思います、と福井さんはお話くださいました。

来週もお楽しみに!

浜離宮アフタヌーンコンサート
<福井敬×横山幸雄 松本隆・訳詞による シューベルト「美しき水車小屋の娘」>

12月6日(火) 13:30開演
会場:浜離宮朝日ホール(東京)
曲目:シューベルト(ミュラー原詩/松本隆日本語詞):歌曲集「美しき水車小屋の娘」Op.25 D795  ほか
共演:福井敬(テノール)
お問い合わせ:朝日ホール・チケットセンター 03-3267-9990  

当日は、横山さんのシューベルトの即興曲の演奏もあります
横山さんのセルヴィアーノ・グランドハイブリッドでのシューベルトもこの番組HPでお楽しみいただけまーす


Album Suisha Goya no Musume