ON AIR REPORT オンエアレポート

春分の日にちなんで、春にまつわる曲をあつめて

17/03/20


今夜もお聴きいただきありがとうございます。

日付かわって、20日は春分の日。
春にまつわるクラシックの名曲をお送りしました。

<プレイリスト>
M1 ヨハン・シュトラウス?世 《春の声》/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、クレメンス・クラウス(指揮)
M2 クロード・ドビュッシー 交響組曲《春》より第1楽章/ クリーヴランド管弦楽団、ピエール・ブーレーズ(指揮)
M3 ジャン・シベリウス 交響詩 《春の歌》op.16/ エーテボリ交響楽団,ネーメ・ヤルヴィ(指揮)

M1は、作者58歳のとき、親友フランツ・リスト(当時71歳)と即興演奏パーティで同席したさい、余興で作曲したとされています。
日本人の感覚でも春のイメージをもっとも適格に表現しているようです。

M2は1886年、ドビュッシーが24歳で着手。この作品を受け取った芸術アカデミーは、「管弦楽にふさわしくない調性、漠然とした印象主義」などと酷評し、受理しなかったと言われます。「印象主義」という言葉が使われた最初の作品です。この曲から音楽は大きく別の方向に梶をきっていく記念碑です。

M3は、ドビュッシーの「春」の8年後、シベリウスの有名な「交響曲2番」の7年前、1994年に作曲。最初は「春の悲しみ」というタイトルがついていたが、改定したさい「春の歌」となりました。春の芽吹きを感じます。

シュトラウス2世が満開の春、ドビュッシーは象徴としての春、シベリウスは、ようやくやって来た春、いろいろな春が感じられる作品たちでした。