ON AIR REPORT オンエアレポート

6月12日はロシアの日!ロシアの作曲家のピアノ曲

17/06/12


今夜もお聴きいただきありがとうございます!
6月12日は、ロシアがソビエト連邦より独立を宣言した日(1990年6月12日)を記念する祝日です。もともとは「ロシア国家主権宣言採択の日」という名の祝日でしたが、2002年に「ロシアの日」という新しい名称に変わり、ロシア全土で様々なイベントが開催され、国民の祝日として盛大に祝われる一日となっています。

ロシアの音楽は古典派の時代はあまりありません。ロマン派以降のもっとも濃厚なロマンティシズムを感じるもの、と横山さんは感じているそうです。

<プレイリスト>
M1 ムソルグスキー組曲《展覧会の絵》 より<プロムナード><こびと>/アルフレッド・ブレンデル(ピアノ)

M2 プロコフィエフ 《ピアノ・ソナタ第1番》 / ジョン・リル(ピアノ)

M3ラフマニノフ 《ピアノ協奏曲第3番 》より 第1楽章 / 横山幸雄(ピアノ)、東京都交響楽団、小泉和裕(指揮)(2012年のアルバムより)

「近代ロシア音楽の父」と呼ばれるグリンカ(1804-1857)。ドイツやイタリアで作曲理論をまなんだのち、ヨーロッパ全体の流れでもあった、自国の音楽、ロシアの民族的な要素を盛り込んだ音楽をつくりはじめます。その流れを汲んだのが、バラキレフ、キュイ、リムスキー=コルサコフ、ボロディン、ムソルグスキーの「ロシア5人組」です。さらに、チャイコフスキー、ラフマニノフ、リムスキー=コルサコフという個性豊かな作曲家たちがロシア音楽をさらに花開かせます。そして、20世紀に入ると、一つの時代が終わり「新しい音楽」が台頭しはじめます。ストラヴィンスキー、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチなどの活躍です。

M2のプロコフィエフのピアノ・ソナタ1番は、1909年作曲。18歳のときの作品番号1番です。
M3は、<最後のロマン派の巨匠>ラフマニノフのコンチェルト。第1回のアメリカ演奏旅行のために作曲されました。ピアノ協奏曲第2番に比べて、より複雑でドラマティック、アメリカ進出のラフマニノフの気合いが伝わってきます。横山さんにとっても、大好きな曲であり、もっとも難しいピアノ協奏曲の一つ、プレッシャーの間で準備をすすめるそうです。オーケストラにとっても難曲で1年に1度ぐらいしか演奏の機会はありません。6月14日(水)、紀尾井ホールで演奏しますのでぜひお越しくださいませ!

◎はまくんと仲間たちオーケストラ
日時:6月14日(水)、夜7時開演
会場:紀尾井ホール(東京)
曲目:モーツァルト:オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットと管弦楽のための協奏交響曲 変ホ長調K.297b[池田 昭子(N響オーボエ奏者)、松本健司(N響首席クラリネット奏者)、濱一(ホルン)、宇賀神 広宣(N響首席ファゴット奏者)]
ベートーベン:ヴァイオリンソナタ第9番「クロイツェル」[会田莉凡(ヴァイオリン)、横山幸雄]
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調Op.30

ロシア音楽もさまざま、素晴らしい曲がたくさんあります。

次回は、5月5日に行われたばかり<入魂のショパン2017>のライブ音源を聴きながらリサイタルを振り返ります!お楽しみに!