ON AIR REPORT オンエアレポート

2018年がメモリアルイヤーの作曲家は?

18/01/08


2018年、最初の放送をお聴きいただきありがとうございます。そして、今年もどうぞよろしくお願いいたします!
今夜は、2018年がメモリアルイヤーとなる音楽家を紹介しながら、横山さんの今年の演奏会予定や抱負についてもお話ししました!


M1 グノー :オペラ《ロメオとジュリエット》より<私は夢に生きたい>/ルネ・フレミング(ソプラノ)、サー・チャールズ・マッケラス(指揮)、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、
M2 バーンスタイン 《キャンディード》より「序曲」/レナード・バーンスタイン(指揮)、ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団
M3 ドビュッシー(横山幸雄編曲)<牧神の午後への前奏曲>/横山幸雄(ピアノ) (1994年のアルバム『イマージュ』より)

M1は、今年生誕200年となるフランスの作曲家、シャルル・グノーの代表的なオペラ《ロメオとジュリエット》から。グノー(1818-1893:)は、様々なジャンルで作品を遺していますが、何より歌曲やオペラの分野で活躍したことで知られています。ショパンやリストが活躍した時代に生き、ドイツ・オペラではワーグナー、イタリア・オペラではヴェルディが台頭していた同時期に、グノーはフランス・オペラを発展させました。おしゃれで軽やかな作風。横山さんも森麻季さんとひんぱんに演奏するレパートリーです。

M2は、生誕100年の・レナード・バーンスタイン(1918〜1990)、38歳の作品。20世紀後半を代表する音楽家。指揮者、作曲家、ピアニストとして活躍。テレビ番組を通じて分かり易く音楽の魅力を解説し、新進音楽家のための音楽祭も主催するなど、あらゆる音楽シーンで活躍したマルチタレント・本作は1956年に初演され、翌年にはウエストサイドストーリーが初演された。ちょうどその頃バーンスタインはニューヨーク・フィルの共同首席指揮者に就任し、その後のニューヨーク・フィルの黄金時代を築いています。

M3は、没後100年のドビュッシー。ロマン派がやりつくされ、感覚的なものを直接表現しようとした作曲家。これは32歳の頃作曲された管弦楽作品。このころから新進作曲家として注目され、40歳で「ペレアスとメリザンド」が大成功をおさめ一流作家の仲間入りを果たします。
ピアノ曲以外にもたくさんの名曲を残していますが、ドビュッシーの特徴は、「弱音でどれだけ表現できるか」。この<牧神の午後への前奏曲>は、作曲者による2台ピアノ用編曲や、ラヴェルの連弾用の編曲も存在しますが、今夜は横山さんの編曲によるピアノ独奏でお送りしました。手がもう1組いるほど、音の色彩が豊かで、弾くのも難しい曲だそうです。

今年は、5月のショパンが、久しぶりに12時間近くなるそうです!今から楽しみですね!