三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2024.04.16

話し方は学べる

株式会社カエカ
代表取締役
千葉佳織さん
スピーチのテクニックをAIを使ってトレーニングするサービス「kaeka」を展開



ONE MORNING「 The Starters 」
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。

今週と来週のゲストは株式会社カエカ 代表取締役で、スピーチライターの千葉佳織さんです。お願いします。

千葉佳織さんは1994年生まれ、札幌市のご出身。15歳から日本語のスピーチ競技の「弁論」を始め、高校の弁論の全国大会など3度優勝されています。大学を卒業後、DeNAに入社。スピーチライティング・トレーニング業務の立ち上げに携わった後、2019年に株式会社カエカを設立。今月26日に初の著書、『話し方の戦略 「結果を出せる人」が身につけている一生ものの思考と技術』を出されます。

すごいなと思うのがやっぱりこのスピーチライターという肩書きなんですが、どういうことをする人なんですか?

「一般的には経営者の方とか政治家の方の原稿を作成するというところで、あと私は加えてトレーナーもやっているので、人の話し方をトレーニングするということも同時にやっています。」

日本には何人ぐらいこのスピーチライターの方がいらっしゃるんですか?

「元々片手で数える程度の方しかいらっしゃらないと言われてたんですが、私達の会社だけでも20名ぐらいスピーチライタートレーナーが在籍しています。日本だと全くプロの方がもう数名しかいらっしゃらないので、1からどうやったらライタートレーナーになれるのかっていうのも自分たちの会社でやってきました。」

今週は主な事業内容について伺います。「kaeka」というサービスをされてるんですが、具体的にどういうものか教えてください。

「私達は人の話し方をAIで数値化して、話し方をトレーナーと一緒に改善するというサービスをやってます。そもそもこう話すっていうことを、内容構築と話し方っていう二つに分けてるんですよね。なのでまず内容構築だと、どんな言葉を使うといいのかというところを、まずAIで採点をしていくと、話し方は抑揚の部分、声の大きさとか、スピードとか、間を取れるのかとか、えー、あのー、って言葉を言わないとか、そういうところも細かく出してるっていうところなんですよね。大体2、3ヶ月ぐらいはやはり矯正するのに時間はかかるんですけれども、やればちゃんと上達します。」

今のが話し方ということなんですが、内容は内容構築が重要だというふうに伺ったんですけれども。

「そうなんですよね。例えばプロットといってどの順番でお話をするとわかりやすいのか。いわゆるビジネスシーンだと結論ファーストがわかりやすいと言われますけれども、必ずしも全部結論から言ったらいいのかというと、なかなかそうではなかったりするんですよね。その順序立ての方法とか、事実を扱う力とか、自分の経験や思いを吐露する力、これ最近のリーダーシップだとかなり使われているストーリーテリングですね、こういったところの練習をしたりとか、一番伝えたい確信を伝える力というのを鍛えたり、などなどやっています。」

実際数値化はどのようにされるんですか?

「話し方に関しては、声の大きさとスピード、高さ低さ、あとは間をとるかどうかというのも出てきますね。結構話が上手い方ってよどみなくお話してる印象あると思うんですけれども、実際は。とか、がついた後にしっかり秒数を取っているというところで、ここの秒数感っていうのもAIで計測して、1から練習したりもするんですよね。計測して見るのはすごく面白いと思います。特にお話をなりわいにされていらっしゃる方こそ、自分の強みを知っていただくという点でもすごく使っていただけると思いますね。」

あとは動作とかそういったところを見ていただけるんですか?

「そうなんですよ。実際のトレーニングですね、AIで数値化した後の3ヶ月から6ヶ月のトレーニングだと、立ち位置を移動してプレゼンをするとか、あとはジェスチャーを使ってわかりやすく、いわゆるスティーブ・ジョブズのプレゼンってめちゃめちゃ有名だと思うんですけれども、ジョブズって何も考えずにタラタラ動いてるわけじゃなくてですね、ちゃんと場面が切り替わるときにわかりやすく動くんですよね。なので、動きを視覚情報でしっかり補って、話をわかりやすくしているというところがあるので、そういう訓練もあったりします。」

人にもちろんよると思うんですが、トレーニングを始めて大体どのくらいで皆さん上達が見られるんですか?

「3ヶ月から6ヶ月ぐらい、早い方だと2ヶ月ぐらいでは大きな変化がありますね。やっぱり話し言葉って数十年自分でやってきたものなので、結構矯正には時間はかかります。でも時間かけた分ちゃんとその後数十年使えるものになるという考え方ですね。」

数値化する方法をどうして試みようと思われたんですか?

「そうですね、元々話し方って上手い人は上手いよねですとか、できない人はできないよねって言われてる世界だったと思うんですよ。でも私はやっぱりそこを変えていきたいなというふうに思っていて、しっかり努力した人が話し方が上手くなる世界を実現したいと思ったときに、しっかりと指標化に落としていけば、多くの方が共通で学べるというふうに思ったからですね。」

人前でなかなか話すことが苦手という方もまたチャレンジしてみるということも大事なんですかね。

「そうですね、やってみてやっぱりどんどん成功体験を積み重ねて初めてうまくなっていくので、私達もね小学校教育含めて、そういった話す力を学習できるという土台を作っていきたいなと思いますね。」

最後にこれまで乗り越えてきたハードル教えてください。

「そもそも話し方というところは学べないよねと多くの方に言われてきました。でも今は断言したい。絶対違いますと、学べますと言いたいです。」

株式会社カエカの千葉佳織さんでした。ありがとうございました。


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