三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2023.12.05

鹿の利用率を100%に

ディアベリー株式会社
代表取締役社長
渡辺洋平さん
北海道の鹿の皮を使ったレザー製品を展開



ONE MORNING「 The Starters 」
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。

今週のゲストは先週に引き続き、
ディアベリー株式会社 代表取締役社長の渡辺洋平さんです。

渡辺洋平さんは、北海道出身、横浜国立大学に入学するため上京。
在学中に起業を志しますがすぐに挫折。
その後、故郷の鹿の事業に目を付け、2021年にディアベリーを創業されています。

改めてですが、北海道の鹿の問題をビジネスで解決していくという活動、渡辺さんの中ではどう捉えていますか?

「なかなか鹿について知っている人が少ないということで、まずやることに価値があるかなっていうふうには思っています。特に年齢層が高くなればなるほど、レザーはとっつきやすいかもしれないし、鹿だったりハンティングみたいなところも、年齢層が高くなってしまう傾向にあってその分若い僕がやるってことに意味があるのかなと。」

鹿の生態が増えたことで、轢かれてしまった鹿の利用方法と向き合っているんですよね?

「そうですね。色々な方法で実は向き合ってきて、このレザーを始めた後にいろいろちょっと取り組んでて、鹿の内臓を何とか利用したいなと思って、例えば胃の中の物を発酵させてあげると、バイオガスっていうものが出てきていますそれに火をつけたらポンと燃えると、それを燃料に使えるんじゃないかみたいな、そういうことをトライしたことがあったり、なかなか難しかったんですけど、その後堆肥化っていう土にしてあげたり、それは規制の関係でできなかったりなんですけど。色々と挑戦しました。」

社会を変えたいと思うと、問題提起とか現状を真面目に発信しがちですが、そこではないんですね?

「そうですね。1回最初それにトライしてしまって、元々知ってる人に対しては届くんですが、全然興味ない人たちには全く届かないなという感覚でした」

今ディアベリーではレザー製品だけではなく、ラクシカというサービスも展開されていると伺いましたが、これはどういうサービスですか?

「僕が目指してるところは、野生に関する情報がインターネットのようにどんどん繋がっていくっていうことを目指して作っています。これは少し難しいと思います。今実際にやってるところでは鹿肉工場みたいなところに対して、一番最初の書類作業をもっと自動化していこうよというようなアプリを作っています。」

ここまでしかお話していると鹿に対する思いがすごいのかなと思ったんですが、そうではなく根底にあるのは故郷の北海道に何か還元できる仕事をしたいというので着目した一つが鹿だったということですか?

「今は結構鹿に対して前のめりになっているのですが、鹿の問題の中でもさっき言ったようなバイオガスだったり堆肥化みたいなところの事業を規制の壁をクリアしつつ何とかやっていけたら、すごい楽しいなと思います。」

渡辺さんは早くから起業されていますが、いつ頃から自分で会社を作りたいと考え始めたんですか?

「実は中学校ぐらいから、何かわかんないけど起業したいって言ってて、YouTubeネイティブだったので、起業して成功してる若い人とかをいっぱい見てきていて、すごいなと思ったのがきっかけです。」

起業するとなるとお金も必要になってくると思いますが、その辺はどうしたんですか?

「当初はクラウドファンディングっていうものをさせていただいたんですが、一番最初のお金はバイトとかですね。それで30万円ぐらいから始めたっていう感じです。」

今何人ぐらい社員の方いらっしゃいますか?

「実は0人で、この半年前ぐらいまでずっとそのバイオガスだったり堆肥化みたいなとこにトライしていて、なかなかメンバーを増やせなかったんですが、今ITのところでちょっと少しずつ芽が出てきて、レザーの方も少しずつ復活させてきたのでここで今また仲間を増やしてやっていけたらいいかなと思っています。」

今は鹿の分野に力を入れていますが、鹿以外にも北海道の広大な自然だと再利用というところだと可能性はありそうですね。

「そうですね。まだまだ可能性はあると思ってますし、さっきのインターネット化っていうところだと工場のインターネット化だけではなくて、工場に搬入してくるハンターさん、ハンターさんは鹿がどこにいるかっていうのも知りたいし、どうやって取ったかっていうのも行政の人は知りたいと。そういう意味でどんどん情報を繋げていけば、野生をドローンで例えば撮影して、鹿がここにいた、クマがここにいたみたいなことを撮影して、それをインターネットに乗せてあげることで安全に山が歩ける。しかもGPSが付いてれば、もし相談したときには行政の人からちゃんと警察だったりってところに連絡が行くみたいな仕組みにしていきたいなと思っています。」

最後に、これからの夢を教えてください。

「今僕が抱いてる夢は、この鹿の利用率を100%に近づけていくということですね。自分の人生としては、孫の世代により良い世界を残すということ、DNAにプログラムされた僕のミッションを果たしていきたいなと思っています。」

ディアベリー株式会社 代表取締役社長の渡辺洋平さんでした。ありがとうございました!


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