2023.07.18
世界にインパクトを与えるギャラリーに
ONE MORNING「 The Starters 」。
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。
今週のゲストは先週に引き続き、株式会社TRiCERA代表取締役の井口泰さんです。 おはようございます。
井口泰さんは、10代の頃、子役として活躍。
大学卒業後、音響機器メーカーや医療機器メーカーなどを経て、ナイキに入社。
複数のグローバルなプロジェクトを手掛けたのち、
2018年に株式会社トライセラを設立されています。
今日は井口さんのこれまでについてお聞きしたいのですが、子役として活動していたのはいつ頃ですか?
「11歳から15歳ごろに、大阪の事務所に所属して活動していました。CMなど何本か出させていただいたんですが、一番印象的だったのはNHKで放送されたドラマ『浪花少年探偵団』の第四話の主要人物の役で、大杉漣さんと共演させていただいたことですね。」
そのまま俳優になろうとは思わなかったんですか?
「当時、僕の代だと伊藤淳史さんなど有名な方々がたくさんいて、その時にそういった天才と呼ばれる方達を見てこの人たちには敵わないと思って辞めてしまったんです。それがトライセラを起業するきっかけになっていて、アーティストは全員が全員天才というわけではありませんが、続けていくことに価値があって、私は途中で諦めてしまって、そのことがずっと心残りで、それが今の仕事の原動力になっています。」
井口さんはその後音響機器メーカーや医療機器メーカーでキャリアを積まれたとのことですが、具体的にはどんなお仕事をしていたんですか?
「一番最初に入った会社から一貫して、サプライチェーンという生産からロジスティックまで、お客様にどうやってものを届けるか、そのプロセスをスムーズにしていくことをしていました。なので物流に関しても、物の動かし方やその分析といったところが強みで、それがトライセラの物流にも生きています。」
世界的な起業であるナイキにも入社されていますが、ナイキではどんなプロジェクトに参加されていたんですか?
「複数のプロジェクトに関わっていたんですが、特徴的なものが2つあって、1つは環境に配慮した配送や、箱を廃棄せずによくするにはどうしたら良いかというプロジェクト、もう1つはネクストジェネレーションネットワークという、ナイキでどうやってイノベーションを起こし続けることができるのか、というプロジェクトにさ参加していました。」
そこで今のトライセラに繋がる出会いがあったんですか?
「当時プロジェクトに参加するためにアメリカのポートランドに滞在していたんですが、すごい小さな規模ながら各国のアート作品が飾られている展示会に行った時に、日本の絵として葛飾北斎が展示されていたのを見た時に、日本のアートっていっぱいあるよね、特に現代のアーティストの作品もあるよねということを思った時に、もっとそういった人たちがグローバルに広まって欲しい、そこには大きな可能性があると考えました。」
最後に、これからの夢を教えてください。
「もう一度役者デビューすることです(笑)というのは冗談ですが、この会社がもっと大きくなって、世界にインパクトを与えられるようになればと思っています。そうすれば次のチャレンジとして、役者ということもあるかもしれないですね。」
株式会社TRiCERA代表取締役の井口泰さんでした。ありがとうございました!